『全人』2017年2月号 No.813より

2017.03.15

2017年2月号 No.813

自分を表現するために身体を使う――玉川の丘では、人間性をより豊かに育むため、身体表現に取り組んできた伝統が息づいています。2月号の特集は「身体で表現する」。日常の遊びの中で自己表現を楽しむ幼稚部園児をはじめ、気持ちやイメージを動きで伝えるムーブメントに挑戦する児童・生徒、劇場での本格的な実習公演を通して学ぶ芸術学部パフォーミング・アーツ学科の学生など身体表現の実践の様子を伝えます。
「玉川の先輩を訪ねて」には、プロ野球ドラフト会議の司会やサッカー日本代表戦のスタジアムアナウンスなどでスポーツシーンを彩るフリーアナウンサーの関野浩之さんが登場。演劇に打ち込んだ大学時代と現在の仕事のつながりを語ります。
研究エッセイでは、長嶋亨 K-12教諭が「音楽の生活化」を実践する玉川の音楽教育について紹介します。

  • 2003年より続く、芸術学部パフォーミング・アーツ学科の「アメリカ桜祭り公演」。アメリカ各地で和太鼓演奏や民俗舞踊などを披露、帰国後は凱旋公演も

    私自身、以前小学部(当時)で教えた経験がありますが、玉川では型にはまった表現や技術に走るのではなく、一貫して内面のともなった身体表現を大切にしてきた伝統が生きています。
    芸術学部でも身体表現にかかわる全教員がこの「心と体は一体である」というコンセプトを共有しています。実際の舞台創作上の表現方法は教員ごとにさまざまで、学生が表現の多様性を経験できるのが玉川の強みです。
    実習公演で学生は、プロと同じプロセスを踏んでから舞台に立ちます。「学生だから失敗も許される」は通用しません。ナンセンスです。スタッフ、キャスト、指導陣の総力で舞台創りに必死に取り組む中で、学生たちはそのために必要な基礎・応用力だけでなく、人間性とコミュニケーション力も培います。

    「身体表現の学びと活動」太宰久夫  p4

  • フリーアナウンサーの関野浩之さん。演劇界で得た経験を武器に、独特のアナウンスでスポーツシーンを盛り上げる。1984年文学部芸術学科卒業

    プロ野球ドラフト会議の司会は2009年に一般公開になったとき話が来たんです。(略)決めたことは、1巡目の選手は誰もが知っているけれど、オンエアされない育成ドラフトの最後の選手まで全部同じトーンでやろうと。選ばれて名前を呼ばれる、その瞬間にその子たちの夢が叶う。だから、心からのリスペクトと祝福を持って読み上げようと。
    仕事、1回やると長いんです。フジテレビのスポーツ番組は25年、日本代表戦が20年、ドラフト会議が8年目。やりたくて掴んだものってやっぱり離したくないじゃないですか。「ずっと守ってるよねー」と言う人もいるんですけど、守りに入ると終わっちゃう。逆に攻めてます。

    「玉川の先輩を訪ねて69 関野浩之」 p12

目次

  • [特集]身体で表現する
    身体表現の学びと活動
    幼稚部・低学年
     見立て遊び/子ども会/ムーブメント/朗読劇
    中学年・高学年
     クリエイティブ・ムーブメント/ダンス研究/演劇部/英語劇/英語劇部
    大学
     アメリカ桜祭り公演/Performing Body/劇学連携/ちゃんぷるーシアター
    伝統と表現の場
    故きを温ねて 42 「舞踊を通して、子供たちの情操を思う存分伸ばしてやりたい」…白柳弘幸
  • TAMAGAWA GAKUEN NEWS
  • 研究エッセイ
    歌が育む豊かな心…長嶋 亨
  • 玉川のアクティブ・ラーニング 5
    文学部英語教育学科 工藤洋路 准教授の授業
  • 生涯学べ 48
    青山茉莉 神奈川県逗子市立小坪小学校教諭
  • 玉川玉手箱 10
    思いがかたちとなるところ…中島千絵
  • 今月の一労作 37
    BATIC(国際会計検定)®ハイスコア獲得
  • キャリアナビゲーション’16
    企業の採用選考で【成績や履修履歴】は重視されている?+面接対策セミナー
  • 学園日誌…小原芳明
  • Book Review 143 『The Creative Habit:Learn It And Use It For Life』…立木デニス
  • 教育博物館館蔵資料紹介 295 「官報號外 日本國憲法」…宇野 慶
  • 玉川の仲間たち 「ガラパゴス系トマト」…田淵俊人