『全人』2017年9月号 No.819より

2017.10.13

2017年9月号 No.819

学ぶものが主体的に課題と向き合い、問題解決を探る過程で知識や能力の獲得をうながすProject Based Learning(課題解決型学習)は、近年注目される授業手法のひとつです。玉川大学でも全学部で取り組んでいます。全学部の学生8名に、プロジェクト型の授業やゼミを通して学んだこと、成果などについて聞きました。社会の第一線で活躍する先輩たちも登場しています。
「行事報告」は、IB(国際バカロレア)クラスの10年生が今年5月に実施した熊野古道研修を取り上げました。日本文化の理解を目的に、伊勢神宮、高野山などを巡った3日間の研修を引率教員がレポートします。
表紙写真=岩崎美里

  • 横浜市寿町の歴史や現況について説明を受ける学生たち。フィールドワークは行政や市民による支援を現場で学ぶ貴重な体験となる

    貧困をとりまく諸問題を、法学・倫理学・社会学・宗教学などの多角的な観点から考察する授業です。学生は社会福祉の歴史や市民団体による支援の状況などを学んでから、日雇労働者の簡易宿泊施設が立ち並ぶ寿町で炊き出しボランティアを体験。その後、問題解決の可能性や支援のあり方などを探ります。
    「社会は立体的に見ないと捉えられない」と小田部進一教授。支援活動に長く携わった経験から学生も現場を見る機会が必要だと、開講の経緯を語ります。社会の実状に目を向け、自身の偏見意識に気がつき、他人事でなく自分の問題と捉えて〝スイッチが入る?学生が多いそう。授業後に約90%が「フィールドワークが学習内容の理解を深めた」とする回答に、その成果が表れています。

    文学部 集中講義人間学特殊研究  p4

  • 熊野古道を歩く10年生。日本古来の聖地を訪れ文化や信仰の原点にふれることで、よりグローバルな視野を養う

    日本のグローバル化がますます進むなか、玉川学園のIB(国際バカロレア)クラスでは、生徒たちが自らのアイデンティティを確立するために日本文化の理解が必要不可欠と考えています。そこで10年生を対象に、国際理解教育「Japanology」として熊野古道研修を行っています。研修では日本における世界遺産登録の地を訪ね、日本の文化を見直す機会として、和歌山県の熊野古道と高野山、そして三重県の伊勢神宮の3カ所を訪問します。事前に仏教、神道などの調査学習も行いました。

    行事報告「IB10年生 熊野古道研修」高田一樹 p22

目次

  • [特集]プロジェクトに学ぶ
    文学部 人間学特殊研究
    農学部 生産加工班
    工学部 チャンピオンシップ
    経営学部 マーケティング・ゼミナール
    玉川の先輩を訪ねて[番外編 ①]
    セグウェイジャパン株式会社 大塚 寛【工学部情報通信工学科1995年卒業】
    教育学部 大空町訪問コンサート
    芸術学部 玉川大学×ドレクセル大学 共同授業
    玉川の先輩を訪ねて[番外編 ②]
    森ビル株式会社 佐藤麻紀子【文学部芸術学科1997年卒業】
    リベラルアーツ学部 小田原・箱根研修
    観光学部 教育連携プログラム
    受け継がれるプロジェクトの伝統
    故きを温ねて 48
    「全学園、二学期間にわたる徹底的な満洲研究」…白柳弘幸
  • TAMAGAWA GAKUEN NEWS
  • 行事報告 IB10年生 熊野古道研修…高田一樹
  • 玉川のアクティブ・ラーニング 10
    観光学部観光学科 曽山 毅 教授の授業
  • 生涯学べ 52
    白石江里 福岡県大野城市立大城小学校主幹教諭
  • 玉川発見伝 12
    聖山横穴墓群…モリナガ・ヨウ
  • 今月の一労作 42 社会奉仕実行委員会
  • キャリアナビゲーション ’17
    赤城乳業株式会社 伊藤友也さん+公務員教養試験対策講座
  • 学園日誌 小原芳明
  • Book Review 149 『女性作曲家列伝』…野本由紀夫
  • 教育博物館館蔵資料紹介 301 「浅鉢形土器」…菅野和郎
  • 玉川の仲間たち 「クロヤマアリ」…宮崎智史