『全人』2018年1月号 No.823より

2018.02.16

2018年1月号 No.823

「自学自律」を教育信条に掲げ、探究する心を育む授業、体験を通した学習に力を入れている玉川学園。今月号はその成果発表の場として2011年より開催されている「第6回探究型学習研究会」を特集。主体的に学ぶ力を育成する「学びの技」や玉川の伝統でもある「自由研究」に代表される探究型学習の取り組みを紹介するとともに、児童生徒による研究成果の発表や特別にお招きした海洋研究開発機構の高井研さんの講演の模様も収録しています。「玉川の先輩を訪ねて」は落語家立川らく次さんが登場。落語研究部での思い出や大学卒業から真打昇進に至るまでの道のりなどを語っていただきました。
表紙写真=岩崎美里

  • 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球微生物学者、高井研氏。講演会後の懇談会では、意欲的に学ぶ姿勢について生徒たちと語り合った

    そもそも科学は社会に役立つものというよりは、人の心を豊かにするものです。みんなが認識している世界は、しょせん周囲10キロメートルから目の前の数センチ、数ミリのレベルです。でも科学で観測可能な宇宙は10の30桁キロメートルくらいある。リアルな世界に対して、あなたたちの世界がいかに小さいかということを考えてほしいと思います。
    とはいえ僕自身の世界も赤ちゃんの頃は半径50メートル(笑) 。京都大学入学後は近畿地方に、大学院で日本全国に、アメリカ留学で世界に、JAMSTECに入って地球の海と宇宙の海にまで広がった。要するに学ぶほど自分の世界が広がり、リアルな世界に近づいていけます。
    これが学ぶということであって、科学のすごいところです。科学を通してあなたの世界が広がる。これが本当にいちばん重要なんです。外から見たら小さな悩みも、渦中にいるときはそれがすべてに思える。でも科学の思考では、そこを飛び越えて物事を見ることができるんです。

    「アナタ自身のワンピースを求めて」 高井 研氏  p4

  • 10月14日に開催された玉川学園・玉川大学 第89回体育祭に、駐日デンマーク王国大使 フレディ・スヴェイネ閣下よりメッセージが寄せられた

    個性なき人など誰一人としていない――これは小原國芳先生が玉川学園をつくられた礎であり、集団で行う体操が称える精神でもあります。
    私たちはこの体操を通して己を知り、同時に自分は大きな存在の一部であると悟ることができます。これは玉川学園が大切にしてきたものであり、約90年前に体操チームを率いて訪れたニルス・ブックが抱いていた思いと同じです。皆さんがこの体操の伝統を今日も大切にしていることを、ブックは誇りに思っているはずです。(略)
    今年、私たちは両国の150年にわたる友情を祝いました。そして150年後の2167年にも、玉川学園で変わらずこの体操が行われていると、私は確信しています。

    デンマーク王国大使からのメッセージ p19

目次

  • [特集]探究型学習の可能性
    グローバルキャリア講座 特別講演
    「アナタ自身のワンピースを求めて」 高井 研
    故きを温ねて 52
    「ホンモノと出会う」…白柳弘幸
    第6回探究型学習研究会 ポスターセッション公開
    4年生「学びの技」
    6年生「鎌倉見学新聞」
    9年生「学びの技」
    10年生(IBクラス)「パーソナルプロジェクト」
    12年生「理系現代文」
    10~12年生「SSHリサーチ」
    10~12年生「SGHグローバル・スタディーズ」
  • TAMAGAWA GAKUEN NEWS
  • デンマーク王国大使からのメッセージ
  • 玉川大学コスモス祭 2017
  • 玉川の先輩を訪ねて 75
    落語家 立川らく次【文学部芸術学科1999年卒業】
  • 玉川玉手箱 14
    ずっとやりたかったこと…原野健一
  • 今月の一労作 44
    全国硬筆コンクール 特別賞
  • キャリアナビゲーション ’17
    楽天株式会社 田中彩加さん+イベントスケジュール
  • 学園日誌…小原芳明
  • Book Review 153 『賢者のおくりもの』…園田尚広
  • 教育博物館館蔵資料紹介 305 「敎育繪本 魚づくし」…宇野 慶
  • 玉川の仲間たち 「エビヅル」…深澤元紀