小脳プルキンエ細胞におけるシナプス伝達の電気生理学的研究

2014.02.13

本研究室では、小脳皮質プルキンエ細胞でのシナプス伝達制御機構の電気生理学的研究が行われています。特に平行線維‐プルキンエ細胞間のシナプス伝達の特徴を解明してきました。さらに可塑性のメカニズムを分子生物学的実験技法や理論的方面からも研究しています。
私は、その中でパッチクランプ法を用いたシナプス電流の記録と解析を行いました。標本のラットから小脳を取り出すという作業が大変で慣れるのにかなりの時間を要しました。また人工脳脊髄液の調合、顕微鏡下での細胞探しなども行いました。
研究をとおして大学生活を振り返ってみると、脳関連の知識やそれ以外の知識など、様々なことを勉強し、さらに実験に必要な集中力、実験データが出るまでの忍耐力、データをまとめるための計画の立て方など多くを学びました。
また実験を円滑に行うためには同研究室のメンバーとのチームワークが必要だということを感じました。修士課程2年間の経験は社会でうまくやっていくための大きな自信となりました。

電子情報工学専攻 修士課程2年 平倉洋輔