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科学するTAMAGAWA 教育人材輩出のパイオニア 玉川大学通信教育部の学び

2014.07.25

小学校教諭免許状が取得できる日本初の通信課程として
1950年に開設された玉川大学通信教育部。
創立者小原國芳の「すぐれた教師が日本の教育を支える」という信念と
全人教育の理念のもと、初等教育、幼児教育、中等教育における指導者人材を養成し、
さらに、図書館司書、学芸員、社会教育主事などの社会教育の専門家の輩出、
幅広い教養が得られる生涯学習の場としても活用されています。

全人教育の理念はそのままに、
変容する学習ニーズに呼応する学生本位の学び

日本における通信教育の始まりは、江戸時代の書簡による教育指導ともいわれています。『古事記』註釈の集大成である『古事記伝』を著した国学者・文献学者の本居宣長が、国学の祖・賀茂真淵に書簡による指導を仰ぎ、その後、宣長が門弟一人ひとりに書簡で課題を与え、その返信に添削を加えて送り返した添削指導へと発展させています。
大学における通信教育がスタートしたのは1950年のこと。文部省(現在の文部科学省)によって正規の教育課程として認可され、現在では全国の44大学・10短期大学が通信教育の機会を提供しています。そうした歴史を有する通信教育のパイオニアともいえるのが玉川大学通信教育部です。64年の教育実績と延べ25万人の受講者を誇り、幾多の人材を日本の教育界に輩出しています。その通信教育部の特色やこれまでの取り組み、今後について寺本潔(てらもときよし)通信教育部長、波多野忠雄(はたのただお)通信教育事務部長、渡邊透(わたなべとおる)通大教務課長に話を聞きました。

「本学の通信教育部の特色は、全人教育の理念のもと、人間教育について深い学識を有する人材を育成し続けていることがまず挙げられます。社会のニーズは変化していますが、 “熱意をもって学ぶ人たちの思いを受け止め、高い質の教育を常に保証する”といった大学のスタンスは変わることはありません。その顕著な例が講師陣ではないでしょうか。教育の現場経験や学術に長けた人材を専任教員・講師として登用しており、中には専門分野の教授として教壇に立つほどの学識を備えた元公立小学校長もいます。かつて大学は“単位を修め資格を取得する場”という時代がありましたが、現在は、“学を修め、それを実践力としてどう活かしていけるか”が求められています。そうした時代のニーズにもしっかりと応えられているのではないでしょうか」と語る寺本部長も、小学校教諭としてのキャリアを有する教育者でもあります。
玉川大学通信教育部で取得できる資格は、幼稚園、小学校、中学校(社会・数学※1)、高等学校(公民・数学※1)のそれぞれの教員免許状と、司書、学芸員、社会教育主事、学校図書館司書教諭※2の資格があります。

  • 1数学免許状は中高の他教科の教員免許状所有者のみ履修可
  • 2学校図書館司書教諭は小・中・高・特別支援学校(盲・聾・養護学校)のいずれかの教員免許状所有者のみ履修可

質の高い教育の保証が
玉川卒のプライドとブランドに

では、玉川大学では具体的にどのような取り組みがされているのでしょうか。
「特に本学で力を入れているのが、レポート添削の質の向上とスクーリング授業の時間数の確保です。スクーリングは100分授業を15回実施し、短期集中的に効率良く学べるよう工夫しています。さらに、大学出版部を有する強みを活かし、独自の教材・テキストの開発と定期的な編集を行っています。そこには通信だからという考えはなく、“しっかり学んで実力をつける”大学の本来あるべき姿です。ここでしっかり学ぶと、教員として必要な人間力や魅力、実践力、指導力が身につき、今後の自分の自信にもつながっていきます。また、教員採用試験もパスできる実力を備えていけるでしょう。本気で教員を目指す人には最適な環境で、得られるものは大きいはずです」という寺本部長に波多野事務部長が続けます。

「それもあり、玉川は厳しいという声はよく耳にします。ですが、すべてにおいて厳しいのではありません。むしろ、昨年のスクーリングに参加した在学生に実施したアンケートを見ると、授業に対しての評価が高く、厳しさの中から得られる充実感や達成感があるように感じました。アンケートの結果でも、総合的な満足度は81.1%の在学生が満足と回答していますし、83.3%の人が他の人に薦めることができると答えています。特にスクーリングの充実ぶりとカリキュラム、授業内容の評価が高く、単なる教員免許取得のための勉強ではなく、子どもたちに実際にどのように教育していくかを学ぶことができたという声もありました」。

「入学説明会でも“厳しいですか?”と聞かれることがありますが、偽ることなく『はい』と答えています。その際には、ただ厳しい、難しいだけではなく、丁寧な指導やしっかりとしたサポートがあることも伝えるようにしています」というのが渡邊課長。

「教育の質の保証は通信教育だけでなく大学全体に求められていることでもあり、個々の学生の主体性を伸ばすことも同時に求められています。『通信教育は容易に単位が取得できる代わりに実践力が身につかない』と思われがちですが、じつは、目的意識も高く、主体的な学びができなければ目標を達成できないのです」と語るのは波多野事務部長。仕事や家庭との両立を図りながら、課題提出期限や科目試験に合わせたスケジュールを作成・実行していく通信での学びには主体性が不可欠なのです。

学習環境、システム、バックアップなど
さらに学びやすさが拡大

現在、玉川大学通信教育部では、教員を目指し免許取得に挑んでいる、生涯学習の一環として勉学に励んでいる、将来の自分に役立てるために学んでいるなど、さまざまな目標をもつ人が学んでいます。そうした頑張る人たちを支えることも大学としての使命です。学生サポートについてはどのような取り組みがされているのでしょうか?
その問いに、波多野事務部長が答えます。「ひと言でいえば、学生本位のサポートです。教職員が学生からの質問・相談を待つのではなく、主体的な学びを促すようにしています。中には思うように学習が進まない人もいます。その場合には大学側からアプローチをして、状況を把握し、一緒にクリアにしていきます。窓口対応の時間延長やメールによる質問の対応も、幅広いニーズに応えるためのものです」。
さらに、寺本部長が続けます。「夏期スクーリング期間中に学習相談会を設け、教員が対面で個別相談に応じることもしています。学生同士の交流を深める『学生会』の活動が盛んで、全国8ブロック34支部がありますが、その活動として行われる学習会に教員を派遣し、学習指導や活動のバックアップなども積極的に展開しています」「他大学にも学生の自主組織はありますが、さまざまな活動を行い、それを大学が支援しているのは玉川大学だけではないでしょうか。教員が出向くとの話がありましたが、逆に学生に入学説明会で実例を語ってもらうということもあります」という渡邊課長。学生会の活動はホームページなどを通して公開されています。

玉川大学通信教育部で充実しているのは、それらのサポートだけではありません。補助教材といわれるテキスト類も豊富で、網羅的に情報を提供しています。特に『通信授業シラバス』は、それぞれの科目で学ぶ概要や実際に学びをどう進めるかの指針となりますし、毎月発行される『玉川通信』にはスクーリングの実施要項や科目試験日程、教員採用試験情報などが掲載されています。さらに、科目試験は年間16日間の日程で、全国55都市198カ所で実施。1日最大で5科目の受験が可能です。

活気あふれる夏期スクーリング
学生会の活動
学生会発行の冊子
教材・テキストも充実
毎月発行の『玉川通信』
相談ブースも設置

今後の設備やシステムの拡充について波多野事務部長にたずねると、「2015年度にICTを活用した新システムを導入する予定です。また、授業補完のためのeラーニングや、2015年4月に始動する大学教育棟 2014を有効利用することも検討しています」。
大学教育棟 2014については寺本部長からも「アクティブ・ラーニング・エリアを使えば、グループワークなどの参加型授業がよりスムーズに行えるようになります。従来の図書館機能も別フロアにあるので、そうしたメリットを活かした授業を展開しやすい環境になります」との答えが返ってきました。

玉川大学通信教育部で学ぶ意義はどんなところにあるのでしょうか?
波多野事務部長はこう答えてくれました。

「通信教育部には、さまざまな“学び”があります。決して与えられるのではなく、自分が始めようと思ったときに、学びたいという意欲さえあれば、玉川で新たな学びが発見できるはずです」。
さらに、寺本部長が続けます。
「“学ぶ”は“真似る”を語源としていて、自己成長につながるものです。玉川には“学ぶ喜びを感じる学び”があります。ぜひ、緑豊かなキャンパスで自ら“学ぶ喜び”を味わってもらいたいと思います」。

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