農学部の連携で実現した半年がかりの「お米の学習」の集大成。5年生が稲刈り、脱穀までを体験しました。

2018.12.21

社会科の授業の一環である「お米の学習」として、玉川大学農学部との連携授業で米づくりを体験する5年生。5月に種籾の選別や苗づくりを、6月には田植えを体験。そして10月に稲刈りを行い、11月6日(火)には脱穀に挑戦しました。

10月の稲刈りでは実際に田んぼに入り、農学部の学生の指導のもと、鎌を手にして稲を刈り取った児童たち。この稲刈りでは刈った稲を束ねて干すまでの作業を体験しましたが、この日は稲からお米を取り出す脱穀に挑戦です。

脱穀作業もクラス別に行われました。まずは農学部環境農学科の井上広大先生から、脱穀機を使った脱穀の方法について教わります。「束ねた稲穂を、なるべく広げて機械に通してください」といった説明に、少し神妙な面持ちで耳を傾ける児童たち。一人ひとり稲穂の束を持って順番に脱穀を行います。機械を通すと、きれいに稲穂の上部の籾のみが刈り取られることに皆驚いた様子です。

脱穀を終えても、まだまだ精米されたお米までには多くの過程を経なければなりません。次に行うのは籾を外す作業、籾すりです。籾すり機の前に児童たちが集まると、農学部生産農学科の有山浩司先生が籾を外す方法を説明してくれました。籾すり機から籾が外れた状態の玄米が出てくると、児童たちからも歓声が上がります。籾が外れた状態の玄米は滑らかな形状ですが、まだ家庭で見るような白いお米ではありません。最後の行程として、出来上がった玄米を精米機にかけます。この行程は農学部環境農学科 山路利英先生と学生さんが解説しました。機械に玄米を入れ、玄米同士がぶつかることで、お互いが磨かれていきます。その行程を繰り返すことで玄米から糠が取り除かれた白米となるのです。精米機から出てくるきれいな白米を見つめる児童たち。白米の中には、緑色のお米も少し混ざっています。「緑色のお米は、十分に発育しなかったものです。今年の夏や秋は天候が不順だったこともあるし、玉川学園の田んぼは谷間にあるため、どうしてもこうしたお米が出てくるんですね」という山路先生の説明を聞き、児童たちも納得した様子です。

白米が出来上がると稲わらや籾がら、糠などが残りましたが、稲わらはムシロなどに、籾殻は肥料や梱包資材として、そして米糠は漬け物のぬか床や美容にと、余すところなく使い切ることができます。こうしたことも、稲刈りから脱穀、精米までの過程を経験したことで、児童たちもきちんと理解できたことでしょう。実際に児童たちに感想を聞いてみると、「経験したことのないことばかりだったので、とても面白かった。脱穀機は、なぜあんなにきれいに籾を取ることができるんだろうと、機械の中を覗いてみたくなりました」といった答えが返ってきました。

また、この日精米の説明を担当した農学部環境農学科3年の土屋虹平さんは「播種から田植え、稲刈り、精米までの一連の過程の体験は、児童たちにとってもいい経験になったのではないかと思います。私は普段、ボランティアで子供と接する活動をしており、将来は子供たちに農業体験を指導する仕事に就きたいと思っていることから今回の活動は自分自身にとってもいい経験になりました」と語ってくれました。

現代の子供たちは稲穂や籾殻に包まれたお米を見たり、実際に触れる機会はなかなかありません。また玄米と白米は知っていても、その違いが明確ではなかったかもしれません。春先から始まったお米の学習を通して、米作りの一連の過程や、籾殻や米糠といった副産物の活用法など、多くのことを知ることができた児童たち。こうした授業が行えるのも、農学部と連携ができ、学内に田畑がある玉川学園の大きなメリットです。

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