クインシー・カメダ先生:玉川大学IB教員養成プログラムについて第1回 プログラム概要

2016.05.17

玉川大学IB教員資格(IBEC: IB Educator Certificate)プログラムに入学した大学院生は、概念に基づく、探究型の、生徒主体の国際教育に関心を寄せています。大学院生は、重要な概念と学際的なテーマにしたがって、現実社会の課題に関する発見、探究、思考を促す豊かで実践的な学習機会を創造します。玉川大学IB教員養成プログラムは、探究、省察的な実践、そして多様性にさまざまな形で焦点をあてており、IBの教育実践やIB教育の基盤となる枠組みとの強い一貫性を持つことから、国際バカロレア機構による認定を受けました。

IBは「全人」を基本理念としていることから、玉川大学が提供する国際バカロレア教員資格プログラムは、全人的な教員を養成する内容となっています。そこでは、教員が、教授方法のみならず、省察的実践者として学習方法を身につけるよう、促されます。本プログラムは、教員が、IBの教育理念や原則に従って教育的枠組みのもと自らの作業を綿密に評価し、検討された実践結果を達成できるように構成されています。玉川学園K-12(大学と同じ敷地内に所在)は、MYPおよびDPの認定校であり、IBECの志願者は、IB環境の研究実践者として、教育研究に関するプロセスを理解する機会にアクセスすることができます。

IB教員資格は、資格取得者が、IBの使命、価値、目標に関する深い知識と理解を持つことを証明するものです。また、IBの教員であるとは、あるいはIBワールドスクールやIBと関わりのある学校に貢献するとは、何を意味するのかについて、幅広い理解を持つことを証明します。IB教員資格は、資格取得者のキャリア発展をサポートするだけでなく、資格取得者が、プログラムの認定や評価を目的とする、IB教員研修の要件を満たしていることも証明します。それにより学校側は、IBプログラム特有の教員研修に必要とされる、資格取得者を派遣する必要がなくコストが抑制できるため、直接的メリットを得られます。