大学・専門学校における「授業設計」論

2013.08.23

去る7月31日、仙台の某専門学校の教員研修会に呼ばれました。理学療法士・作業療法士を養成する専門学校です。その教員研修会のテーマは「学生主体の授業作り」でした。
さかのぼる6月23日には東小金井にある専門学校での、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のための教育力グレードアップ講座に呼ばれました。その際のテーマは「授業目標とシラバス」でした。
さらにさかのぼって3月18日には大阪にある某リハビリテーション大学の教員研修会への依頼がありました。そのときのテーマは「授業設計について」でした。

理学療法士や作業療法士や言語聴覚士を養成する専門学校等の教師になるには、療法士としての臨床経験が5年以上あればなれるのです。現場からすぐに教える側になるのです。そこで直面するのが、教える・指導する・授業することの難しさについてです。教師になるために教育方法学等を学んできているわけでないので、見よう見まねで授業に立ち向かっているわけです。その結果、授業がうまくいかない、というよりも自分たちの後輩を何とか立派に育てたいとの焦燥感に駆られ始めるのです。そして、自分たちの授業力を磨かねば、との教育愛に駆られるのです。

その教育愛をどう具体化するか、そこに先にあげたような研修内容が必要上浮上してきている今なのです。そういった研修会に縁あって呼ばれることの多くなったことを嬉しく思っています。教授方法の研究・実践に努めている身として、成人学習者を対象に授業をしているこの先生方との交流は、私自身の研究・実践に広がりを与えてくれています。

来る1月には、理学療法士・作業療法士養成施設等教員長期講習会においても、「授業の設計・実施・評価」について講ずる依頼が来ている今です。

(教授・長野 正)