修士論文発表の内容報告

2016.03.09

卒業式を目前に控え、6年間の学生生活がもうすぐ終わろうとしています。大学院に進学したことが、つい先日のことのように、この2年間があっという間に過ぎてしまいました。教育学研究科での2年間で出会った先生方や仲間に感謝しています。本当にありがとうございました。
修士論文を執筆するにあたり、大学院生たちはそれぞれが所属する学会や研究会などに参加し、自身の研究の内容を深めて参りました。そして、その成果もあり、3月1日に無事に修士論文を提出することができました。
そこで、この機会に私が発表させていただいた、公立学校共済組合関東中央病院メンタルヘルスセンターでの内容を報告します。

私は昨年の12月14日に、公立学校共済組合関東中央病院メンタルヘルスセンター(以下、関東中央病院メンタルヘルスセンター)にて、自身の修士論文を発表いたしました。
教職員のメンタルヘルス悪化の予防やメンタルヘルス不調者への対策のために、関東中央病院メンタルヘルスセンターは、平成27年4月に開設されました。当病院では、「メンタルヘルス相談」と「教員リワーク・プログラム」を行っており、気軽に相談できるものから、復職を目指した本格的な教員リワーク・プログラムまで幅広く対応されています。しかし、まだ専門機関によるこのような取り組みは認知度が高いわけではないので、1人でも多くの教員の方に、専門機関の取り組みが行われていることを知っていただくことが大切だと思います。

私は「教員のメンタルヘルス」について2年間、研究を進めて参りました。教員を取り巻く環境の実際を知り、教員特有のストレスを明らかにした上で、コミュニケーションを通した予防策の提案まで、論文の中では示しています。関東中央病院メンタルヘルスセンターでの発表の際には、今までは気付くことができなかった、より専門的なご意見を直接いただくことができ、自身の修士論文の内容を深めることができたと思います。そこでしか得られない発見や自身の論文の至らない点などが明らかになり、非常に貴重な時間でした。外部での発表や専門分野の方に論文を見ていただくことで、論文の完成度はより増していくのだと感じました。

私は大学院卒業後、小学校の教員として子どもたちの前に立ちます。今は多くの不安と期待がありますが、この大学院での学びを現場で活かすチャンスであると前向きに捉えています。2年間の学びを形にすべく、これからも努力してまいりたいと思います。

(教育学研究科2年 N・I)