仙台育英学園への学校見学

2017.10.04

本学の大学院生3名で9月19日~21日の期間、仙台育英学園の秀光中等教育学校と仙台育英学園高等学校へ学校見学に行きました。この2つの校舎は少し離れたところにありますが、MYP(秀光中等教育学校)とDP(仙台学園高等学校)の両方を見ることができました。
 秀光中等教育学校では、今年度から本格的にMYPの授業を導入しており、学校全体の取り組みがうかがえました。日本語で行い、かつ学校全体で取り組んでいる学校はまだ少ないということもあり、「国際バカロレア(以下IB)がどのように浸透していくのか」という観点からもとても勉強になりました。
また今回、パーソナルプロジェクト(以下PP)の初回の授業を見ることができ、PPの導入をどのように行っているのかということも勉強することができました。生徒たちもIBに慣れていない中で、学習者像やATLスキルに結び付けた取り組みを行っていました。その授業で少し時間をいただき、私たち院生でPPがどのようなものかという説明をさせていただきました。この説明を通して私自身もPPをより深く考えるきっかけになりました。
 仙台育英学園高等学校では、2015年からDPの認定を受けており、生徒たちもIBの授業に慣れている様子でした。日本語と英語で授業が展開されており、言語の視点からみても非常に興味深いものでした。そして、とくにコアでもあるTOK(知の理論)は教材も素晴らしく、生徒たちの考えもとても深いものが多かったように思います。その他の教科も他の多くの一条校で行われているような知識をベースにした授業も行いながら、IBの理念に基づいた授業展開がなされていました。
 今回の見学では授業そのものはもちろん、先生方とお話しさせていただく機会もいただきました。どの先生方も悩みはあるようでしたが、そのなかでもIBの授業についての考えをもっているように感じとれました。「教師も学習者である」ということを再認識し、私自身とても刺激を受けた見学となりました。

(IB研究コース2年 米村 仁)