教育学研究科修了生フォローアップ研修会開催報告

2024.02.20

 2024年2月10日(土)、大学教育棟 501教室にて、「教育学研究科修了生フォローアップ研修会」が実施されました。
 この研修会は、教育学研究科の修了生と指導に関わった教員が集い、最新の教育学研究動向や教育実践に触れ、新たな研究と実践を進展させる機会として初めて設定されました。教育学研究科最初の修了生である2008年から2023年までの教育学研究、初等教育研究、乳幼児教育研究、国際バカロレア(IB)研究、学校運営研究(SD)各コースの修了生、教員、院生、約80名が参加しました。

 研修会では、まず研究科長である若月先生から会の趣旨についての説明があり、続いて坂野先生より教育学専攻についての紹介が行われました。その後、修了生の研究報告が行われました。
 2021年度乳幼児教育研究コース修了の伊東麻衣子さんは、「幼児の主体性を尊重した運動会への変容過程―園長の語りを通してー」という研究テーマで、従来の運動会から子どもの主体性を尊重した運動会へと取り組みを転換した園の園長の語りをM―GTAを用いて分析した結果と考察について報告をしてくださいました。これらの研究結果が保育の実践へ転換された事例を具体的に伺うことができ、保育の質を高めるためには、研究と実践の往還が必要であることを実感しました。
 2019年度国際バカロレア研究コース修了の有馬実世さんは、まず「日本の一条校で国際バカロレア中等教育プログラムに取り組む教師の評価観」について、続いて「日本の一条校の国際バカロレア中等教育プログラムで学ぶ生徒の評価観」についてそれぞれ実施したインタビューをM―GTAを用いて分析した結果と考察について報告をしてくださいました。有馬さんは、お茶の水女子大学で博士論文を書かれており、修士の先のより深い研究に触れることができて、大変勉強になりました。

 研修会終了後は、朔風館へと会場を移し、懇親会が行われました。和やかな雰囲気の中で、参加者同士の交流も活発に行われ、有意義な時間を過ごしました。
 次回の開催は、OGOBの手により2年後に行われることが決まりました。
 修了してもこのように繋がりを持ち、また学び合える環境があることは、大変有り難いことです。
 M1としては、これからの研究に向き合う上で、多くの先輩方との出会いが大きな励みとなりました。修了生の皆様も、それぞれの場所でご活躍ください。
 このような機会を作ってくださり、本当にありがとうございました。

教育学研究科乳幼児教育研究コース Y. W.