日本生活科・総合的学習教育学会での発表を行いました。

2015.07.09

6月20日(土)、日本生活科・総合的学習教育学会で学会発表を行いました。私は、1923年の関東大震災に着目し、神奈川県横須賀市を対象に、震災関連の石碑や当時の写真、伝承などの関係史(資)料を防災教育にどのように生かすかを研究しています。研究を進める中でフィールドワークを行い、石碑を実際に見に行き、そこに何が刻まれているのかを調べました。私が見た石碑の一つとして、その場所で過去に災害が発生したことを示すとともに、大勢の犠牲者の霊を慰めるために建立された石碑があります。こういった石碑には先人の「災害を後世に伝えたい」という強い思いが込められていると考えられます。どんな目的で石碑が建てられたのか、私たちに何を訴えかけているのかなど。そういったことを子供たちに考えさせることで、過去の災害について知ることができるだけでなく、先人の思いを知ることで、石碑の保存に関わろうとする態度の育成にもつながるのではないでしょうか。
学会発表では現職の小中学校の先生方を前に自分の研究の中間報告をしました。発表資料や発表原稿を指導教員とともに念入りに準備をし、発表に臨みました。質疑応答の時間では経験豊富な先生方ならではのアドバイスをいただくことができ、今後の研究にぜひ役立てたいと思いました。今回、初めての学会発表を通して、発表の進行などで不安に感じる場面も多々ありましたが、聞いてくださった先生方が温かく発表を見守ってくださったことが支えになりました。学会発表は回数を重ねることで慣れるものであると思います。今後も学会に参加し、様々な研究者の発表を聞くとともに、機会があれば発表を行いたいと考えています。

(教育学専攻2年 S.H.)