「子どもと保育実践研究会」に参加しました

2015.08.13

8月8日(土)・8月9日(日)、玉川大学で行われた「子どもと保育実践研究会」夏季全国大会に参加しました。


<プログラム内容>

  • 京都府舞鶴市の「保育の質向上研修事業」の取り組み報告とシンポジウム
  • 鼎談:「平成元年教育要領の改訂と保育新時代の創造」
  • お茶の水女子大学附属幼稚園の佐藤寛子先生による事例報告とワークショップ
  • 佐伯胖氏講演「保育における二人称的アプローチ」

全てのプログラムが貴重な内容でしたが、個人的には、行政との連携した取り組みである舞鶴市の実践報告が非常に興味深く、こうした行政との新たなプロジェクトが今回の全体のテーマにも含まれている「保育新時代」の出発であり、可能性でもあるのではと感じました。また、保育の事例報告をしてくださった佐藤先生の、「感覚的な理解」という言葉と、常に保育中にアンテナを立てている姿が良く分かる「全身センサー」(周囲の先生や友人から呼ばれているそうです)という言葉が印象的でした。子どもとかかわる上で最も大切なことは、学生時代に得た知識をただ実践に移すのではなく、その知識をもとに、目の前にいる対象児をきちんと理解し、その時その場に応じた環境を整え、実践をしながら子どもの様子を観察し、実践を通して得られた成果や反省を再び次の実践に生かして取り組んでいく。そのようなプロセスであったり、子どもとの関係作りを、十分な経験に驕ることなく、丁寧にされている先生の様子が良く分かる表現でした。一方で、こうした研究会で話される方々(コーディネーター、シンポジスト、研究者、先生等)の基盤になっているのは、豊かな経験や知識であることを痛感しました。私自身、修了後に少しでも現場の役に立てるよう、今後も学びの時を大切にしていきたいと改めて思えるようになった二日間でした。

(教育学研究科1年 M・S)