観光学部と下田市の教育連携プログラムがスタート。観光政策立案のためのオリエンテーションが行われました。

2016.11.09

玉川大学では2016年4月に、静岡県下田市と「連携・協力に関する基本協定」を締結。文学部の学生が黒船祭(1934年から続いている、下田市の祭)にボランティアで参加したり、市内の小学校での英語活動支援ボランティアに参加するなど、さまざまなプロジェクトに取り組んできました。そして観光学部でも下田市と連携して観光振興に取り組むプロジェクトがスタート。10月20日(木)には初めての説明会が、大学教育棟2014内のアカデミックスクエアで行われました。

参加したのは、観光学部の香取幸一教授、益田誠也教授、秋山綾准教授が指導するゼミの学生たち。この日は下田市観光交流課の土屋仁課長、大原清志係長、土屋智恵主事が来校され、下田市の観光の現状について、アウトラインを説明してくださいました。まず、土屋課長から下田市の概要や交通網の状況、観光客数の推移などをお話しいただきました。伊豆半島の南東部に位置する下田市は海と山という豊かな自然に恵まれた観光都市。静岡県は東海圏ですが、下田市は立地的にも関東圏に近く、東京などからの観光客が多いそうです。また静岡空港では台湾や中国からの旅行者も増えています。ただ、観光客数は減少傾向にあり、特に夏以外の季節の集客が課題なのだとか。観光関連の仕事に就いている住民も多く、その活性化は下田市にとっても非常に重要な使命といえます。今回のプログラムを通して大学生の視点による提言を行うことは、下田市からも大いに期待されています。「これまでも『世界一の海づくりプロジェクト』など、さまざまな観光施策を打ち出してきました」と語る大原係長。施策の内容や地元観光協会との連携などもご紹介いただきました。また土屋主事からは下田の歴史やイベントなどについての説明もあり、今下田市がもっている観光資源について写真を交えたスライドで紹介してくださいました。学生たちは真剣な様子で聞き入っていました。ちなみに土屋主事は経営学部観光経営学科の卒業生で、今回参加した学生たちの先輩にあたります。

土屋仁課長
大原清志係長
土屋智恵主事

観光交流課の皆さんのオリエンテーション終了後に、学生からさまざまな質問がありました。「夏が観光シーズンだと思いますが、それ以外の季節の観光政策ではどのようなことを行っていますか?」、「フィルムコミッションではどのような活動を行っていますか?」、「宿泊施設数が減っている中、ホテルの数は増えているようですが、そこにはどのような理由があるのですか?」など、下調べを行ったり今回のオリエンテーションを聞いた上での具体的な質問が、数多く寄せられました。

また、アカデミックスクエアでのオリエンテーション終了後には、観光交流課の皆さんと香取ゼミの学生3名による今後の調査研究のあり方、提言の方向性等に関する意見交換の場も設けられました。観光を専門に学んでいる学生らしく、インバウンド※1における東京からのゴールデンルート※2に下田を組み込む方策や、交通アクセスの面から考えられる問題点など、踏み込んだ議論が交わされました。参加した学生からは「夏の下田は人気があるので、課題は秋や冬だと思っていました。観光交流課の皆さんお話を伺って、その思いを強くしました」、「車から列車へと、観光客が利用する交通機関をどのようにシフトしていくかも重要だと感じました」、「温泉や歴史も考慮に入れて、提言を行っていきたい」といった感想が聞かれました。

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観光学部における下田市との連携は、今回のオリエンテーションがまさにスタートです。学生たちは今後アンケートなどを作成・集計し、具体的なプランの作成に入ります。普段の授業や海外留学で学んだ知識や経験を実社会で生かす、またとない機会を得た学生たち。彼らの活動については、今後もお伝えしていきます。

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