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【追記】米国国務省主催のプログラムに参加した農学部の眞木凌さん。その経験を後輩たちに伝えるTAMAGO座談会が開催されました。

2019.01.08

11月7日(水)、農学部生物環境システム学科4年の眞木凌さんによるTAMAGO座談会「アメリカ国務省のプログラム参加報告」が開催されました。TAMAGOとは、Tamagawa Global Opportunitiesの略で、今回のイベントは玉川大学国際教育センターが学内外の有意義な国際教育・交流に関する情報などを提供することを目的に立ち上げた「TAMAGOスタッフ」に登録している学生など、国際的なチャンスにチャレンジすることに興味ある学生達を対象にしたイベントです。眞木さんもTAMAGOスタッフに登録し、学内外の有意義な情報にアンテナを張り、チャレンジし続けてきました。
今回登壇する眞木凌さんは3年次に海外でのさまざまな活動が評価され、玉川スチューデントサポート基金のTamagawa Leadership Global Fellowsで最優秀賞に選ばれました。さらに4年次には厳しい審査を突破し、アメリカ国務省主催のスカラシッププログラムの参加者に選ばれました。今回の座談会は、眞木さんのこうした「成果に至るまでの努力」と「チャレンジを継続していくコツ」を在校生に伝えてもらい、「次の眞木凌さん」を育てるために企画・開催されました。当初の予定では眞木さんの話を聞いた参加学生と対話する座談会形式の会を想定していたのですが、90名収容の大学教育棟 2014の510教室はほぼ満席に。眞木さんのプレゼンテーションによる講演形式の会となりました。

眞木さんのさまざまな活動内容については、これまでも教育活動レポートで紹介してきましたが、この日は眞木さん自らがパワーポイントを使ってこうした活動を説明していきました。3歳から高校時代まで喘息で入退院を繰り返し、日常の何気ない生活を送れることの喜びを何度も感じてきたからこそ、眞木さんは一つ一つの物事に対して真剣に取り組み、今を大切にしています。大学生になってからは、すべてのスタートとなった2年次春セメスターでの留学体験から始まり、カンボジアでのボランティア参加、ベラルーシでのユーラシア ユース・サミットへの参加など、階段を一段ずつ上るように経験を重ねていった4年間を説明。また、そのためにどうやって語学力をアップしていったのか、大学のプログラムをどのように活用したのかなどを後輩たちに分かりやすく紹介しました。そして卒業後は青年海外協力隊に参加し、海外で環境問題に貢献していきたいといった今後についての話もあり、参加した学生たちも真剣に聞き入っていました。

その上で、集まった後輩たちに対して「なりたい自分」になるために何をすべきかを、早い時期から考えることの重要性を強調しました。1枚の紙を取り出し、将来の目標を書いてもらい、そこから逆算してこれからの夏休みや春休みにやるべきことは何なのかを、5分で書き出してもらいました。最後に眞木さんは「クラブ活動やアルバイトも確かにいい経験になります。けれども4年間という学生生活は、想像以上に短いんですね。自分にとって今何が大切なのかを考え、有意義に過ごしてほしいと思います」と、後輩たちにエールを送りました。

講演終了後には質疑応答の時間がありました。「TOEICのスコアはどれくらいだったのですか?」、「人前で話すことに緊張はしませんか?」、「聞き取りづらい英語圏以外の人の英語を理解する方法は?」、「欧米だけでなくアジアなども訪れた理由は?」など、実に多くの質問が寄せられましたが、眞木さんはそれら一つひとつの質問にていねいに答えてくれました。

最後に、この座談会を企画した国際教育センター長代理の大谷千恵准教授からも「アメリカ大使館の担当者からも、素晴らしい学生と高く評価していただきました。今日は1年生が多く集まっていますが、先ほどの質疑応答の様子を見ていても皆さんがとても前向きで、まるでダイヤの原石のようだと感じました。けれどもどんなダイヤの原石も、磨かなければ輝くことはできません。そして、ダイヤを磨くことができるのはダイヤだけだということを忘れないでください。いい友だちやいい先輩、そしていい環境を通して、皆さんが輝くダイヤとなることに期待しています」というメッセージが学生たちに送られました。

座談会終了後も眞木さんをつかまえて、個別に質問していたこの日の学生たち。彼らの中から眞木さんのように、自らの夢に向かって積極的にアクションを起こす学生がきっと出てくる。そう感じさせる座談会でした。

この日の座談会を終え、「今日は後輩たちに『可能性を広げるための努力の大切さ』を伝えたいと思いました」と語ってくれた眞木さん。「4年間はあっという間なのですが、それでも振り返ってみれば多くのことを体験し、それが今につながっています。後輩の中に、もし目標を見つけても何から始めればいいのか分からないという人がいるのなら、私の話をヒントにしてほしいですね」とコメントを寄せてくれました。眞木さんは今後12月13日に行われる玉川学園(9-12年)のSGHグローバルキャリア講座にも講師として登壇予定です。目標に向かって突き進む眞木さんの姿はきっと生徒たちの心になにか残してくれることでしょう。

またこの日の座談会の告知ポスターは、芸術学部メディア・デザイン学科の学生2名が制作してくれました。「TAMAGOスタッフに登録していたので、スタッフに配信されるメールでポスターデザインの募集を知りました。TAMAGOスタッフの象徴である卵をデザインアイコンにして制作、応募しました。芸術学部の展覧会など、授業以外にもデザイン制作の機会があれば積極的に参加したいと思っています(3年・白木沙理可さん)」、「将来の方向性はまだ定まっていないので、グラフィックに限らず、今のうちにさまざまなデザインに触れて技術を磨きたいと思っています。玉川にはそういう機会が多いですね(2年・瀬戸友希乃さん)」。こうした形で学生たちがTAMAGOスタッフの活動を応援してくれるのも、玉川大学ならではといえるでしょう。

座談会の告知ポスター(左:白木沙理可さん作、右:瀬戸友希乃さん作)

SGHのグローバルキャリア講座でも、9-12年生に向けて講演を行いました。

この日のTAMAGO座談会の約一ヶ月後となる12月13日(木)、今度はSGHグローバルキャリア講座で、9-12年生を対象に講演を行った眞木凌さん。昼休みを利用して行われたこの講座にも、多くの生徒がお弁当持参で多目的室に集まりました。この日の眞木さんは「私の挑戦のコツ」と題して、自身の趣味から大学生活でのさまざまな挑戦の経験を説明。その上で、それらが「農業面での国際協力」、「小規模農家の支援」といった将来の目標にどのようにつながっていったのかを、TAMAGO座談会の時よりもコンパクトに、分かりやすくまとめて語っていきました。「何かに挑戦する際に『条件が整っていないから』といって諦める人がいるかもしれません。でも自分にとって何が一番大切なのかを、もう一度考えてみてください」という眞木さんの言葉は、参加した9-12年生の胸にも響いたことでしょう。何よりも、大学の各年次で階段を上がるようにさまざまな経験を積んだ眞木さんの経歴は、これから大学を目指す彼らにとって目標とするべきモデルになったはずです。質疑応答の時間には「海外のプログラムに参加した際の実費は?」といった具体的なものから、「日本の農業も海外同様に課題が多いと思いますが、そちらについては考えていませんか?」といった問題提起型のものまで幅広い質問があり、眞木さんはそれら一つひとつに丁寧に答えていました。

「今回は9-12年生といっても、SGHで模擬国連なども経験している生徒の皆さんが対象なので、質問もとてもストレート。そのことにまず驚かされました。また簡単に答えられないような内容も多く、自分ももっと勉強しなければと思いましたね」と、講演後に語ってくれた眞木さん。これから社会に出る眞木さんにとっても、刺激を得る機会となったようです。

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