教員紹介

教育学専攻では、演習担当者が研究指導だけでなく、学生生活全般に関しても連絡を密にしてマンツーマンに近い体制で指導にあたります。以下は、担当者の研究分野と現在の関心を紹介するものです。

大豆生田 啓友 教授

研究分野は、乳幼児教育学・子育て支援。研究テーマとしては、保育所・幼稚園や子育て支援施設をフィールドとした、保育実践や保護者支援に関する質的研究。倉橋惣三の保育論に関する研究など、である。
主著として、『保育学講座5・保育を支えるネットワーク 支援と連携』(東京大学出版会・編著)、『「対話」から生まれる乳幼児の学びの物語』(学研・編著)、『子ども主体の協同的な学びが生まれる保育』(学研・編著)、『子どもを人間としてみることの意味』(ミネルヴァ書房・編著)、『最新保育資料集』(ミネルヴァ書房・編著)、『よくわかる子育て支援・家庭支援論』(ミネルヴァ書房・編著)、『倉橋惣三と現代保育』(フレーベル館・共著)、『支え合い、育ち合いの子育て支援』(関東学院大学出版会・単著)など。近年の論文としては、「保育の場における子育て支援の課題」(日本保育学会「保育学研究」2013年)、「倉橋惣三の家庭教育論に関する一考察 -『育ての心』を手掛かりに-」(玉川大学教育学部紀要論叢2013年)、「保育の質を高めるための体制と研修に関する考察」(関東学院大学人間環境学部人間環境学会紀要、2009年)、などがある。

小原 一仁 教授

研究分野は、高等教育学(とくに大学経営とリーダーシップ論)、比較教育学。
主な研究テーマは、①大学経営及び意思決定プロセスにおける数理モデルの実用性の検証と、②国際比較を通した教育制度(例えば、カリキュラムの接続)やwell-rounded educationと全人教育の近似性に関する検証。
主要論文は、「米国boarding schoolにおける全人教育」(『全人教育研究センター年報』玉川大学)、「大学経営統合事業戦略モデル」(『基礎研レポート』ニッセイ基礎研究所)、「教員養成課程における大学アーティキュレーション」(『高等教育におけるアーティキュレーションに関する調査研究報告書』大学基準協会)、「私立大学のスリム化はなにをもたらすか」(『ニッセイ基礎研究所報』ニッセイ基礎研究所)、「大学入試はどう管理されるべきか―EMの現状と大学入試合格者決定手法の一提案―」(『ニッセイ基礎研究所報』ニッセイ基礎研究所)、「Institutional Researchへの示唆―企業、米国大学からの視点」(『大学時報』私立大学連盟)、「第2期大学認証評価の実践と課題―玉川大学における内部質保証―」(『大学評価研究』大学基準協会)、「大学経営政策の意思決定モデル構築に向けての考察―横断的大学格付けと全入時代到来時刻シミュレーションを踏まえて―」(『高等教育研究』日本高等教育学会)、「超高齢社会に新たな門戸を開き始めた高等教育機関」(『ジェロントロジージャーナル』ニッセイ基礎研究所)他。

小島 佐恵子 准教授

研究分野は、高等教育論、教育社会学。
主に、大学の学生支援制度や初年次教育、アメリカの学生支援に携わる専門職員養成に関する研究、教員養成課程におけるFDの研究、大学の地域貢献に関する調査研究を行っている。FDについては、アクティブラーニングやその手法の導入に関する研修会・ワークショップ等も行っている。
主な論文・著書は「国内事例にみる学生支援の評価 : GP事業を例に」(大学教育学会誌)、「修学支援の現状と課題」(『学生支援の最新動向と今後の展望』日本学生支援機構)、「教員養成にかかわる大学教員の資質向上の課題 : 教員養成を担当する大学教員に望ましいFDの考察」(『Synapse』ジアース教育新社)、「大学の地域貢献−COC、COC+事業に着目して−」(青山学院大学教育人間科学部紀要)、『大学生活ナビ 第2版』(共著 玉川大学出版部)、『現代アメリカ教育ハンドブック』(アメリカ教育学会編 共著 東信堂)、『初年次教育ハンドブック 学生を「成功」に導くために』(共訳 丸善株式会社)他。

近藤 洋子 教授

研究分野は、母子保健学、公衆衛生学。
主な研究テーマは、小児期のライフスタイルや養育環境と健康の関連、学童期・思春期の健康教育のあり方について。最近の研究論文としては、「思春期における健康増進と生きる力育成に関する研究」(玉川大学健康・スポーツ科学研究紀要)、「幼児健康度に関する継続的比較研究(第4回幼児健康度調査)」(平成22年度厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)報告書)、「大学生の家族形成意欲と関連要因に関する調査研究-男女共同参画社会に向けた若者への支援について-」(厚生の指標)など。著書は『子どもの保健と支援』(日本小児医事出版社)、『新しい時代の子どもの保健』(日本小児医事出版社)、『新 生と性の教育学』(玉川大学出版部)いずれも共著、など。

坂野 慎二 教授

研究分野は、教育行政学、教育経営学、教育課程論、比較教育学。
主要著書・論文は、『海外の教育改革』(編著 放送大学教育振興会)『学校教育制度概論』(共著 玉川大学出版部)、『教育課程編成論』(共著 玉川大学出版部)、『若者の働き方』(共著 ミネルヴァ書房)『高等教育質保証の国際比較』(共著 東信堂)、『高校改革のいま』(共著 学事出版)、『教員の養成・免許・採用・研修』(共著 教育開発研究所)、『教育改革の国際比較』(共著 ミネルヴァ書房)、『学力の総合的研究』(共著 黎明書房)、『学校評価のしくみをどう創るか-先進5カ国に学ぶ自立性の育て方』(共著 学陽書房)、『現代教育制度』(共著 学文社)、『戦後ドイツの中等教育制度研究』(風間書房)、『実践クロスカリキュラム』(共著 図書文化)、『地方教育行政の研究』(共著 多賀出版)、『教員に求められる力量と評価』(共著 東洋館)、『教員の人事行政』(共著 ぎょうせい)、『学校改善の課題』(共著 第一法規)他。

佐久間 裕之 教授

研究分野は教育哲学、教育史。教職科目との関連で言えば、教職の意義、教育の基礎理論そして道徳の指導法の分野が研究対象である。主な研究テーマは新教育の歴史・思想に関するもので、特に①IBの理念につながるドイツ田園教育塾(ヘルマン・リーツ、クルト・ハーン)と全人教育(小原國芳)の研究、②イエナ・プラン研究(JSPS科研費16K04487)に取り組んでいる。
著書に『教育原理』(玉川大学出版部/編著)、『人間学の名著を読む』(玉川大学出版部/共著)、『人間形成のイデア』(昭和堂/共著)、『教育学の歴史』(青土社/共訳)、『教職概論』(玉川大学出版部/編著)、『アレテーとパイデイア』(福村出版/共著)、『道徳・倫理の未来へ』(清水書院/共著)、『道徳教育論』(一藝社/共著)、『親が参画する保育をつくる: 国際比較調査をふまえて』(勁草書房/共著)、『新版・保育用語辞典』(一藝社/共著)などがある。

高平 小百合 教授

主な論文及び著書は、「数学学習経験・信念・動機づけとの関連性について ―数検受検者の特性―」(共著、玉川大学教育学部紀要「論叢」)、「学びを促す諸要因についてー能動的・主体的学びにつながる学習者の要因」(教育心理学会)、「Mechanism of personification used in everyday life in preschool children」(European association of developmental psychology)、「転導推理の構造と等確率仮説」(日本発達心理学会)、「私立幼稚園教師における職務上の困難 ---新任時と現在の分析---」(共著、玉川大学教育学部紀要「論叢」)、「Mental Rotation Test Performance in Four Cross-Cultural Samples (N=3367): Overall Sex Differences and the Role of Academic Program in Performance」(共著、Cortex)、『脳と心と教育』高平小百合監訳(日本語共訳書・玉川大学出版)『教育心理学』(共著、玉川大学出版部)、『人間発達心理学』(共著、宣協社)などである。

寺本 潔 教授

研究分野は、社会科教育学および生活科教育学、安全教育。
研究テーマとして、子どもの遊び空間や環境認知の発達研究、近代日本地理教育実践史研究、社会科授業研究などがある。社会科や生活科の検定教科書、小中社会科地図帳などの編集・執筆にも力を入れている。主な著書に『子どもの知覚環境』(地人書房)、『社会科の基礎基本 地図の学力』(明治図書)、『感性が咲く生活科』(大日本図書)、『言語力が育つ社会科授業』(教育出版/共著)、『各科指導法 社会』(玉川大学出版部/共著)がある。

原田 眞理 教授

研究分野は、精神分析、臨床心理学、医療心理学、教育相談。
東日本大震災発災以降は震災支援、特に在京避難者支援および福島県内における母子支援を行っている。主な研究テーマは、在京避難者の心理支援・精神分析的視点からみた女性における二重性である。
主な著書は、『教育相談の理論と方法 小学校編』『教育相談の理論と方法 中学校・高校編』(編著玉川大学出版部)『子どものこころ―教室や子育てに役立つカウンセリングの考え方』(単著ナカニシヤ出版)『学級経営論』(共著玉川大学出版部)『女子大生がカウンセリングを求めるとき』(共著ミネルヴァ書房)『カウンセラーのためのガイダンス』(共著ブレーン出版)他。

森山 賢一 教授

研究分野は教育内容・方法学・教師教育学。
研究テーマとしては、教育内容・方法学分野においては、体験的学習に関する歴史的、原理的考察、またそれに関わるカリキュラムの研究を中心にしている。また、「学力」に関する教育方法学的研究・教育思想史的研究を行っている。教育の理論と実践との結合を目指すことによって、教育実践に関する研究水準の向上に取り組む。
教師教育学分野においては、教員養成の質保証、教師の専門性と力量形成、教員養成、採用、研修について教育政策における今日的課題、などの研究を中心にしている。
主要著書・論文
『カリキュラムと目的-学校教育を考える-Curriculum and Aims Thinking About Education (翻訳)』(玉川大学出版部)、『進路指導論』(大学教育出版)、『生徒指導論』(大学教育出版)、『教育課程編成論』(学文社)、『自己成長を目指す教職実践演習』(北樹出版)、『ICTを活用した新しい学校教育』(北樹出版)、『総合演習の理論と実践』(学文社)、『教育学概論』(岩崎学術出版社)、『子ども理解と援助』(共著 保育出版社)、『道徳教育』(共著 培風館)、『総合的な学習に生かせるけん玉』(共著 小学館)、『社会科教育へのアプローチ』(共著 現代教育社)、『幼児教育と音楽』(共著 幼児教育研究会編)、『人間科学の継承と発展』(共著 双葉印刷)他

山口 意友 教授

研究分野は、道徳哲学、教育哲学、並びに応用倫理。
主なテーマはカントの道徳哲学であるが、道徳を机上の空論に終わらせないためにも、応用倫理という観点から道徳理論や正義論の研究も行っている。また近年は戦前の道徳教育を支えた「修身教科書」研究も行っている。著書に『教育の原理とは何か-日本の教育理念を問う-』(ナカニシヤ出版)、『反「道徳」教育論-キレイゴトが子供と教師をダメにする-』(PHP研究所)、『正義を疑え!』(筑摩書房)、『平等主義は正義にあらず』(葦書房)、『女子大生のための倫理学読本』(同)。共著に『教育原理』(玉川大学出版部)、『教職概論』(同)、『よく生き、よく死ぬ、ための生命倫理学』(ナカニシヤ出版)、『情報とメディアの倫理』(同)、『男と女の倫理学』(同)、『生と死の倫理学』(同)、『幸福の薬を飲みますか?』(同)。共訳に『健康の倫理』(九州大学出版会)、『環境の倫理』(同)などがある。

若月 芳浩 教授

研究分野は教育学(幼児教育)。
保育の実践と研究の中でも、障碍のある子どもを含む保育、子育てに関する保護者支援、保育の質の向上のための園内研究のあり方などについて日々検討している。特に障碍のある子どもの保育については、地域の連携の重要性や専門機関の方法論をどのように保育に取り入れられるか等について検討。
所属学会等は日本保育学会会員、日本乳幼児教育学会会員、日本自閉症スペクトラム学会会員、子どもと保育総合研究所所員。
著書に保育内容の指導法『人間関係・環境』(玉川大学出版部)『障害児保育入門』(ミネルヴァ書房)、『特別支援教育で育つ子どもたち』(学事出版)、『保育原理』(ミネルヴァ書房)、『保育内容・環境』(ミネルヴァ書房)、『幼稚園実習・保育所・施設実習』(ミネルヴァ書房)など。
主論文は「障碍のある子ども、かかわりの難しい子どもを包括する保育を考える」(単著)、「保育者の専門性を育む園文化の探求ー就職後の現場における悩みの質ー」(単著)、「障碍のある子どもを包括する保育実践の方向を探る」(共同研究)、「子育て支援における現状と課題ー認定こども園を中心としてー」(共同研究)、「保育者養成における『インターンシップ』の有効性について検証する」(共同研究)。

星野 あゆみ 教授

専攻分野は国際バカロレア教育、バイリンガリズム、帰国子女教育。

カメダ クインシー 講師

専攻分野は教育における社会構成主義、学習コミュニティの構築、国際バカロレア教育。