第3回ELTama英語教育セミナーを終えて

  • 石川先生による「生徒のやる気を引き出す工夫」では、中学校の授業での実践例を発表されました。石川先生は、「やる気」とは授業に向かう姿勢、英語への興味、学習活動への意欲、英語で何かをしたいという気持ちであり、生徒から「なんだろう?」「へぇ~」という声が聞こえるような活動を展開させたいとおっしゃっていました。授業で遊びの要素を取り入れることや、生徒に身近なトピックを話題にすることや、普段の活動に少し変化を加えるだけでも生徒のやる気が変わることを知りました。特別な活動をしなくてもやる気は変わる点が勉強になりました。実践例としてEnglish Tetrisのアクティビティを私も体験してみましたが、Tetrisという誰でも知っているゲームを用いた活動で私自身もわくわくしました。石川先生が紹介された例はどれも身近なものでしたが、それこそが英語への興味・親しみを持たせるために大切なことなのだなと思いました。

    (玉川大学大学院 文学研究科 英語教育専攻 川原 美菜子)

  • 生徒たちに英語教育に興味を持ってもらうために、教材をいかに工夫するのかが大切だという点を改めて今回の研究会で学びました。
    話題提供2でご出演された遠藤先生はオバマ大統領の原文演説を用いたり、丸尾先生は実際に公共の場に出て英語を活用する機会を設置したりと、いかに生徒が共感しやすい教材や方法を用いる事が大切なのかを仰っていました。同時に、教員自身が自分の知的好奇心を養うことは、その経験が教材の多様性に繋がり、生徒たちが英語を学ぶ方法を多く提供出来るとも指摘しておりました。そして結果として、英語を学習する際の興味関心にも直結している点が印象的でした。
    机上の学習では得られない、現場の声。今回の研究会ではその貴重な「現場の声」を通じて、研究だけではなく人としてどう成長していけば良いのかを考える機会となりました。

    (玉川大学大学院 文学研究科 英語教育専攻 鹿取 彩奈)

  • 相澤一美先生の「英語教育における語彙指導の実践」の御講演に参加して
    相澤一美先生は語彙研究の観点から、日本人大学生にどの程度の受容語彙知識があれば、どの程度の読解が可能かを調査し、その結果からCan-do Listを作成するというプロジェクトを実施しておられます。また、単語を知っていると一口にいっても様々な観点があり、その一つとして’word family’という考えを用いて単語をカウントするということの紹介もされていました。英語ができるとはどういうことか、単語を知っているとはどういうことか、英語教育の目標として根本的な問いを改めて考える良い機会になりました。

    (玉川大学大学院 文学研究科 英語教育専攻 才藤 達朗)