活躍する修了生

大学院時代から続けている「理論と実践の融合」への挑戦を、教員である限り続けていきます。

東京都公立中学校 勤務

兼田 康平 さん

兼田 康平 さん

文学研究科 英語教育専攻(修士課程)
2015年3月修了

最初は英語が大の苦手だった

英語教員として、母校の中学生に英語を教えています。実は彼らと同じ年齢の頃、私は英語が大の苦手でした。本気で英語に取り組み始めたのは高校3年になったばかりの頃です。大学受験に際していちばん苦手な英語を得意にすることができれば、残りの教科も克服できるはず……と一念発起したのです。そんな私を当時の英語の先生は親身にバックアップしてくれました。真剣に学び始めると、次第に英語を学ぶことが面白くなり、学力が向上しました。同時に私に英語の面白さを教えてくれた先生への尊敬の念も深まりました。私が英語教師を志望することになったのは、その先生の存在が大きかったように思います。

高校時代から大学院進学を意識

高校の進路担当の先生に英語教員志望の話をしたところ、「これからの教員は学部4年間に加えて、大学院修士課程で学びを深めることが必要になってくる」とのアドバイスをいただきました。それもあり、大学入学時より大学院進学を意識していました。しかし、大学院で学ぶ本当の意味が理解できたのは、実際に自分が大学院に進んでからでした。
今、振り返ると学部の4年間は英語にしても英語教育にしても基礎固めをする時期であったように思います。私にとって本格的な研究が始まったのは大学院からで、教員となった現在もなお進行中です。
大学院の2年間は、単なる知識の修得ではなく、必要な情報に的確にアクセスするスキル、実践的に思考しそれを論文としてまとめ上げる力を、日本語でも英語でも身につけることができました。さらに大学院の仲間との模擬授業や教育ボランティアを通して、「理論と実践」を結びつける学びをすることができました。大学から助成を得て国際学会で2回発表した経験は、自分で探究したことを英語でアウトプットするまたとないチャンスとなりました。玉川から受けた数々の恩を今後の教員生活を通して少しでも返していきたいと思っています。

「理論と実践」への挑戦

教員になってからも「学ぶ」ことは続いています。教員3年目に、教育委員会からの推薦を受けてカナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学しました。3カ月の期間でしたが、海外で英語教育を実践的に学んだ経験は、確実に自分の教育実践力をステップアップさせてくれたと感じています。
今、英語教育は過渡期にあります。特に現在の中学校の英語のポイントの1つとしてあげられることは「即興力」の育成で、英語教員にはこれまでになかった工夫や方法論が求められていると言えるでしょう。私は同僚の先生方にも協力していただき、新しい教材の開発とそれを使った授業の実践に取り組んでいます。大学院時代から続けている「理論と実践の融合」への挑戦は、私が教員である限り続けていくことになるでしょう。現在の職場は教員同士の連携がとれており、生徒たちの学びに向かう姿勢もとても良く、恵まれた環境で充実した教員生活を過ごしています。今後、こうした自分の教育実践がどれだけ有効なのかを検証していきたいです。

生徒たちに伝えたいこと

授業以外では陸上部の顧問をしています。私には陸上競技の経験がまったくありません。でも、大学院での研究生活の経験を生かして、ネットなどでトレーニング方法などを調べ、少しでも生徒たちの競技力向上の役に立ちたいと頑張っています。大学院で培った情報アクセスのスキルと情報の価値を見極める力は、このような場面でも生かすことができています。
私は生徒たちが「英語」を好きになり、学力を向上させてほしいと願い日々の授業に取り組んでいますが、それだけではなく、今後、高校、大学、社会人となるにあたって求められてくる問題解決能力やあきらめずに物事に取り組む気概を身につけてほしいとも思っています。そのため、生徒たちには自分と異なる意見に耳を傾ける重要性、相手を思いやる大切さなども伝えています。 教員という仕事は実に奥が深いものです。教員となって5年目、生徒たちとの付き合いを通してそのことを改めて実感する毎日です。

考え方や発想、研究手法…自分の中にある学びの蓄積が実践の場でもいきています。

合同会社DMM GAMES 東京スタジオ第五制作部 勤務

中山 政樹 さん

中山 政樹 さん

文学研究科 人間学専攻(修士課程)
2015年3月修了

大学院では哲学と理論社会学の研究を行っていました。一見すると実践的でない学問に思われがちですが、社会に出てからも通用する理論ばかりです。例えば、「物事の全体的な構造を理解し、体系化していく」という手法は哲学でよく用いられますが、サービスを設計するうえでも非常に役立ちます。また、事象や言説に対しても「どのようなことを論拠として揃えれば説明ができるのか」と発想することが、業務としてデータを取り扱う際に必要な考え方となります。
玉川大学の大学院は学ぶための環境が整っています。調べものをしたいと思えば、院生室のすぐそばに図書館があります。指導を仰ぎたいと思えば、教授も近くにいらっしゃいます。一時期、他大学の大学院に通った経験からも、このメリットは大きいと強く感じます。
今はゲームディレクターとして、新規タイトルの世界観設定やゲームのサイクル設計など、タイトルの根幹となる部分の構築を行っています。ゲームの世界でも哲学や思想史から着想を得ているものは多くあるため、実際に現場でそういった理論をエッセンスとしてどのように活用していけるのかということは常に考えています。

恩師から受け継いだ英語の奥深さ、楽しさを日々の授業で伝えています。

川崎市立中学校 勤務

佐藤 浩希 さん

佐藤 浩希 さん

文学研究科 英語教育専攻(修士課程)
2016年3月修了

中学校の英語科教諭として、日々教壇に立っています。従来の英語教育はWriting・Readingに時間を割いてきましたが、これからは英語4技能の習得のためSpeaking・Listeningまで強化する時代。大学院で履修した科目の理論や知識は、日々の授業計画の中で確実に役立っていますし、指導手法やアプローチの引き出しの多さは大学の4年間だけでは到底得られなかったはずです。単語1つにも成り立ちや意味があると気づかせてくれた恩師には心から感謝しています。
大学生の時は教員採用試験に合格することばかり気にしていましたが、大学院を修了した今は、早く現場に出ることだけが最善ではないと実感しています。朝から晩まで研究室で学び、英語のスキルも学問としての理解も格段に深まりました。もちろん、大学院でも論文指導や面接対策では大変お世話になり、手厚くサポートしていただいたおかげで今の自分があります。
教員として一度現場に出てしまうと、集中して学ぶ時間を確保することは困難です。学ぶ環境、尊敬する恩師、かけがえのない仲間と過ごした日々は、私の教職人生の礎となっています。