活躍する修了生

考え方や発想、研究手法…自分の中にある学びの蓄積が実践の場でもいきています。

合同会社EXNOA ゲーム開発本部第5制作部第5制作グループ 勤務(取材当時)

中山 政樹 さん

中山 政樹 さん

文学研究科 人間学専攻(修士課程)
2015年3月修了

大学院では哲学と理論社会学の研究を行っていました。一見すると実践的でない学問に思われがちですが、社会に出てからも通用する理論ばかりです。例えば、「物事の全体的な構造を理解し、体系化していく」という手法は哲学でよく用いられますが、サービスを設計するうえでも非常に役立ちます。また、事象や言説に対しても「どのようなことを論拠として揃えれば説明ができるのか」と発想することが、業務としてデータを取り扱う際に必要な考え方となります。
玉川大学の大学院は学ぶための環境が整っています。調べものをしたいと思えば、院生室のすぐそばに図書館があります。指導を仰ぎたいと思えば、教授も近くにいらっしゃいます。一時期、他大学の大学院に通った経験からも、このメリットは大きいと強く感じます。
今はゲームディレクターとして、新規タイトルの世界観設定やゲームのサイクル設計など、タイトルの根幹となる部分の構築を行っています。ゲームの世界でも哲学や思想史から着想を得ているものは多くあるため、実際に現場でそういった理論をエッセンスとしてどのように活用していけるのかということは常に考えています。

長期スパンでの研究を通じて、学び続ける楽しさを知りました。

東京立正中学校・高等学校 勤務(取材当時)

伴 亜弥菜 さん

伴 亜弥菜 さん

文学研究科 英語教育専攻(修士課程)
2020年3月修了

大学、大学院の研究テーマは「探究的実践と英語学習の振り返り」です。現在は、勤務する学校での英語授業を通じて実践研究を継続しています。数十名の生徒を対象に、英語学習の振り返りを個別指導するもので、生徒のやる気を引き出すこともあり、楽しみのある研究です。大学から同一テーマで研究を深めた経験が、今の実践研究にすべて活かされています。教師として教える立場ではありますが、楽しく研究も続けられることに感謝しています。
大学院での研究指導を受ける過程で学んだことは、物事を複数の視点から見たり、因果関係を考察したりする姿勢や、情報を取捨選択することの大切さです。仕事でもさまざまな場面で必要になっています。
修士課程修了後、玉川大学教師教育リサーチセンターから紹介いただいた求人サイトを活用して就職活動を行いました。採用試験の模擬授業のために、先生に指導案を添削していただき、試行錯誤を重ねたことも印象深いです。その結果が内定につながったのだと思います。
大学院は指導教員の手厚い指導に加え、助成金制度などの金銭的支援、学生同士で闊達に議論できる雰囲気があるなど、学びの環境が整っています。学科を越えた学生の交流や資格取得サポートも充実しており、貴重な経験を積めた時間でした。