学会発表報告レポート(2025 APLX, 34th ETA & TESPA International Conference)

2025年11月7日および8日に、台湾の国立台北科技大学にて開催された 2025 APLX, 34th ETA & TESPA International Conference に参加しました。本学会は、応用言語学および英語教育分野を中心とした国際学会であり、アジアをはじめとする各国の研究者や大学院生が参加する学術的な交流の場です。

本学会において、修士論文執筆に向けて進めてきた研究を基に、「Discourse in Japan’s Higher Education: Can English Bring Success?」という題目で研究発表を行いました。本研究は、日本の高等教育、とりわけ私立外国語系大学において、英語がどのように語られ、どのような価値を付与されているのかを明らかにすることを目的としています。具体的には、大学のアドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー(いわゆる「3ポリ」)および大学広報パンフレットを分析対象とし、英語が「国際化」や「成功」とどのように結び付けられて言説化されているのかを検討しました。

発表準備にあたっては、研究指導教員である小田眞幸教授の助言を踏まえ、日本の高等教育の状況や研究内容を初めて知る聴衆にも理解しやすい発表となるよう、スライド構成や説明の順序を工夫しました。限られた発表時間の中で研究全体を網羅的に示すのではなく、英語が教育的手段としてだけでなく、大学の価値や正当性を支える象徴的資源として機能している点に焦点を当てて発表を行いました。

発表後には、研究内容に対して肯定的な反応を得ることができました。また、自身では十分に意識できていなかった観点に関する質問やコメントも寄せられ、今後の研究を発展させる上での新たな示唆を得る機会となりました。

さらに、本学会ではアジア諸国の大学院生による研究発表も多く、各国の高等英語教育をはじめとする多様な研究動向に触れることができました。発表や意見交換を通して、自身の研究を相対化し、新たな視点を得ることができた点は、大きな成果であったと考えています。

本学会への参加および研究発表を通じて、自身の研究を国際的な学術的文脈の中で位置付け直す貴重な機会を得ることができました。修士論文を書き終えた今、本学会で得られた知見や助言は、修士論文の完成および研究内容のさらなる深化に寄与したと感じています。

(文責 文学研究科英語教育専攻 修士2年 上村夏菜)