第45回大学生英語教育論文合同発表会(ICET2026)での発表を通して

2026年2月1日に開催された第45回大学生英語教育論文合同発表会(ICET2026)において、私は「日本人高校生英語学習者の英作文のための思考ツールの効果」という題目で修士論文の執筆に向けて研究した内容の成果を発表いたしました。本発表会は、英語教育を専門とする学生や研究者が一堂に会し、研究成果を共有しながら相互に学びを深める貴重な機会です。自身の研究を広く公開し、客観的な視点から検討していただくことは、研究を深化させる上で重要な経験となりました。

発表準備にあたっては、研究指導担当教員である村越亮治先生をはじめ、多くの方から丁寧なご助言をいただきました。研究内容を初めて聞く方にもわかりやすく伝えるため、スライドの構成や情報の提示順序を何度も見直しました。また、限られた時間の中で研究のすべてを説明するのではなく、「本研究が何を明らかにし、どのような教育的意義を持つのか」など、最も伝えたい主張を簡潔かつ的確に示すことを意識して発表資料と原稿を作成いたしました。

当日は多くの方に真剣に耳を傾けていただき、発表後には貴重なお言葉を頂戴しました。350名以上のデータを基にした分析や、2名による評価に加え判断が分かれた場合には第三者を交えて評価を確定した点について、高い評価をいただきました。また、「膨大な量のデータを丁寧に分析している点が印象的である」「評価方法が慎重で信頼性が高い」などといったお言葉を頂戴し、これまで積み重ねてきた研究過程を評価していただけたことを大変嬉しく思いました。加えて、「興味深く面白い発表であった」「スライドが見やすく、内容もわかりやすかった」などといったお言葉もいただき、発表方法の工夫が伝わったことを実感いたしました。さらに、「この研究を参考にしてライティング指導を行っていきたい」とのお言葉も頂戴し、私の研究が実践への示唆として受け止められたことに大きな意義を感じました。

一方で、イメージマップと分析観点との関係をより精緻に整理する必要性や、思考ツールを効果的に活用できた学習者とそうでない学習者を比較する質的分析の可能性など、今後の課題と発展方向についても示唆をいただきました。これらのご指摘は、研究をさらに深化させるための重要な視点であり、私の課題を明確にする契機となりました。

本発表を通して、研究の成果を伝えることの責任と意義を改めて実感するとともに、学術的対話の中で研究が磨かれていく過程を体験することができました。この経験を今後の研究および教育実践に生かし、英語ライティングにおける思考支援の可能性をさらに探究していきたい、より多くの学習者の学びに貢献できる研究を継続していきたいと考えております。

(文責 英語教育専攻 修士2年 R.S.)