大学院生活を振り返って
大学院での2年間は、私にとって自身の研究と将来の教員像を結びつける重要な時間でした。学部生時代の後半で教職を志したため大学院入学後に教職課程の履修を並行し、学習者として英語教育に向き合うことから「教える立場」としてとらえ直すことへと視点が移りました。
修士研究では、日本の私立外国語大学を対象に、英語が国際化や教育の質と結びつけられ、どのように価値づけられているのかを分析しました。この研究を通して、英語を成功やグローバル化に直結する絶対的な言語としてではなく、社会的・制度的な文脈の中で意味づけられる相対的な言語として捉える視点を養うことができました。
大学院で教職課程を履修する中で、この視点は自身の授業観にも大きな影響を与えました。英語の授業は、単に語彙や文法、技能を習得する場にとどまらず、「同じ内容であっても、言語が変わることで表し方や捉え方が変わる」ことに気づく機会でもあります。英語を通して、「英語そのもの」を学ぶだけでなく、「言語とは何か」「言語を学ぶとはどのような営みなのか」を考えることが、学習への理解や納得感を深めると感じています。
今後は教員として、自身の英語の授業を通して、英語だけに価値を置くのではなく、言語そのものを学ぶ楽しさや、言語を学ぶことで思考の幅が広がる感覚を生徒に伝えていきたいと考えています。大学院での研究と教職課程での学びを往還した経験を生かし、生徒が自分なりの意味を見出しながら学べる授業づくりを目指していきたいと思います。
(文責 2026年3月修了 英語教育専攻 N.K.)




