2015年度文学研究科英語教育専攻修了生 佐藤浩希

2015年度文学研究科英語教育専攻修了生の佐藤浩希です。

私はA自治体の英語科教員になることができました。文学研究科での2年間は本当に充実していました。この2年間が無ければ、教員採用試験に合格することはなかったです。教員採用試験に活かされた点ですが、1次試験と2次試験に分けて述べさせていただきます。

1.1次試験について

1次試験では、多くの自治体が英語教育に関する英語の長文読解を課します。
私の受験したA自治体・B自治体にも出ました。その長文は英語教育専攻の先生方が授業で触れる著者の論文が大変多いです。授業の教科書になっている著者もいます。つまり、試験時に初見の文であるにもかかわらず、その内容に関しては授業で扱ったものも多いということです。その分、余裕を持って試験に取り組めたという印象があります。また、英語教育専攻の授業は多くの場合、予習として毎時間一定の量の英文を読んでくることが必須です。それをただの課題であると考えるのではなく、教員採用試験の長文読解につなげようという意識で取り組んできたことが効いたのではないかと感じています。

2.2次試験について

2次試験では模擬授業を課されました。特に、A自治体はその場でテーマが与えられ、5分間で考えなければなりません。短い時間でより良いものを考える上で、大学院で学んだ「理論と実践の往還」は非常に役立ったのではないかと感じています。学部までは「こうすると良い」というところで止まっていたのですが、大学院では「なぜそうすると良いのか」という理論的背景まで学ぶことができました。また、その理論の部分は教員採用試験の面接時に「○○について授業でどうしますか」といった質問に答える際にも役立ちました。

大学院生活を振り返ると、同じ目標をもつ院生たちと切磋琢磨しながら頑張れたのも大きかったと感じています。文学研究科に進学して本当によかったです。

大学院で学んだことを糧にして、新米教員としてさらなる研鑽を積む覚悟です。また、英語教育セミナーなどで玉川の丘に戻ってきたいと思います。その時には少しでも先生らしくなっていたいと思います。