システム科学専攻

人材養成の目的と将来像

システム科学専攻では、高度に専門化された科学技術をシステムとして体系化し融合することにより、科学技術を社会に活かすことのできる国際的な視野に立った新たな価値を創造できる研究者・技術者を育成することを目的に教育研究活動を行っています。
具体的には、大学院修士課程修了者に対して、高度な専門的知識と、関連する分野の基礎的素養の涵養を図り、学際的分野への対応能力を含めた専門的知識を活用・応用する能力を培う教育を展開し、次世代情報技術開発者、情報セキュリティ技術者、ヒューマンインタフェース開発者、画像応用技術者、ロボット応用技術者、経営コンサルタント、電子デバイス技術者、大学教員など高度情報技術社会の幅広い分野で活躍する人材の育成を目指します。

教育課程の特色と研究分野

システム科学専攻においては、学習・教育の達成目標を明確にし、系統的授業による問題設定能力や幅広い能力育成を重視した教育課程を編成し、量子情報科学、知能情報科学、ロボティクス、生産開発システム、環境エネルギーの5つの最先端研究分野で「博士(工学)」の学位が取得できます。

カリキュラムは『特別研究』『システム科学専門科目』『研修研究』『特別講義』の各科目群で編成されます。 5分野からなる『特別研究』は、「研究サーベイ」、「研究企画・方法論」、「分析・モデリング」、「論文構成・表現法」、「研究セミナー」の5段階に分けることで、学位論文作成までのプロセスを系統的に把握できるように設計されています。『システム科学専門科目』では、導入部分でその専門分野の基礎や背景を、その後は当該分野での最先端の研究成果を、正確にそしてより深く理解することを目指した講義が展開されます。『研修研究』では、国内外の研究機関あるいは企業において、数週間、プロジェクトなどに参加し集中的な研究実習を行い、実践的に専門知識を修得することができます。『特別講義』では、システム科学に関連する幅広い知識が得られるように、国内外の最新研究・先端技術に携わる研究者・技術者等を講師として招いています。

【量子情報科学】

量子情報科学は物理学と情報科学の境界領域に位置し、今日、世界国の最重要課題の一つとして研究が推進されています。工学研究科では世界に先駆け、量子情報科学の研究センターとして、新しい量子暗号原理の開発と量子コンピュータ実現に向けた理論の開発を大きな柱として、量子コンピュータ・量子暗号・量子通信・次世代ネットワークなどの研究を行っています。

【知能情報科学】

知能情報科学分野では、計算機科学における人間と計算機の接点に視点をおき、人間の感覚、知覚、認識、思考過程の基礎構造の解析、それらの工学的実現に関する諸問題を扱います。また、人間と情報処理機械との複合システムを、工学的視点と、認知科学・脳科学的視点の両側面から取り扱います。

【ロボティクス】

人間とロボットが共存する社会が身近になりつつある中、人間と機械をスムーズに繋ぐための新しい技術の研究開発が求められています。その鍵となるのが人間の科学的な理解とそれを工学的に応用していく技術です。ロボティクス分野では人間に優しい未来社会の実現を目指して、人間の特性を理解し、知能ロボットシステムの新しいメカニズムや知的制御、社会応用の研究を取り扱います。

【生産開発システム】

生産開発システム分野では、マネジメントコントロール理論、新材料創製法およびモノ作り工法の3領域の研究を行っています。マネジメントコントロール理論では、組織のイノベーションにも貢献できるマネジメントコントロールシステムの構築の議論、新材料創製法では、新材料設計およびその特性の評価、モノ作り工法では、製品設計・開発における機能設計・製造法を追求する研究課題にそれぞれ取り組んでいます。

【環境エネルギー】

環境エネルギー分野では、環境とエネルギーの諸問題に関わる研究活動、教育活動および社会活動を行っています。環境調和型エネルギーを工学的に利用する技術の発展を目指して、血液に代表される機能性熱流体を利用した熱エネルギーの輸送と貯蔵、LNG(液化天然ガス)などの未利用エネルギーの有効利用、高効率熱交換器の開発、省エネルギーなどの課題に取り組んでいます。

教員

☆ 博士課程研究指導担当

  • 氏名は五十音順