夏期集中講義「コンピュータと教育」第2日目

2012.08.13

昨日に引き続き、「コンピュータと教育」の2日目の講義を受けました。
昨日は「教育の情報化」を「教科指導におけるICTの活用」、「情報教育」、「校務の情報化」の3つのうち「教科指導におけるICTの活用」を重点的に行いました。2日目は、初日の内容にふれつつ「情報教育」の面に焦点を当て、講義に加え、ストレートマスター・現職の大学院生およびゲストの方々でディスカッションも行いました。
同じ講義を受けていてもストレートマスターだけでは経験が浅く、理解しきれていない部分もあります。また、立場が異なると見ているものも違うので、ディスカッションをすることで新しい視点からの気付きを得ることができました。
また、今日は玉川学園高学年校舎の図書館であるMMRCをお借りしての1日でした。

さて、実際に学校で授業を行う際には「今日のめあて」という、その授業で児童に何を学んでもらいたいかという短期目標を設定することが多くあります。その裏には、教師が児童に身につけてもらいたい学習目標が別に設定されていることもあるということを知りました。「人口を調べる」という児童の「めあて」に対して、教師が本当の目標としていたことは、(1)調べる過程の大切さであったり、(2)情報を精選する技術であったりします。
なにかを「調べる」ときに何を使って調べますかと聞かれた時、私たち「大人」が真っ先に思い浮かべるのはインターネットではないでしょうか。確かに、インターネットは早くたくさんの情報を得られるので便利な「道具」です。しかし、書籍・書物というものの利点・有用性を知っている「大人」と、それを知らずに“とりあえずインターネット”を利用しようとする「子ども」とではインターネットを使うことの意味が違います。「情報」というものに対する鋭い見かた、批判的な見方を児童に教えることが重要だと知り、また、「情報教育」はインターネットを用いて授業を行うことだけを意味するのではないということを学びました。
学校で児童に教育を行う教師ですが、その教師も初めは未熟です。初任で学級を任されることがある今日において、ゲストの先生方の講義はとても安心感を得ることのできるものでした。学校現場には初任教諭を指導してくださる指導員の先生方がいます。また、教師の仕事のサポートという面では学習教材を制作してくださっている方々もいます。教科書や漢字ドリル、算数スキルなどがそれにあたります。児童を支援するのが教師の役割です。そしてさらに、その教師を支援してくれる人たちがいます。このようなサポート体制は、初任教諭にとってとても心強い存在です。児童が「わかる」ためにはなくてはならない人たちです。
そして児童が「わかる」ために、本講義で学習しているICTの活用も大変有効的です。学校によってはICTの環境が充分に整備されていない学校もあるそうです。しかし、児童がわからないことをICTがないからなど、ないものを理由にしてはいけないとのことでした。
本日の講義でも出てきた言葉ですが、「教師として自分が置かれている環境において、なにをすることができるのか」を考え一生懸命努力していく姿勢が重要であることに共感し、周りの人たちの協力を得つつ教師として子どもと関わっていきたいと思いました。
最後になりましたが、遠いところから足をお運びくださり、講義をしてくださった堀田教授はじめご協力いただいたゲストの先生方に心より感謝をいたします。どうもありがとうございました。

(ストレートマスター1年・S.T.)