備海真佐美さん

備海真佐美さん

Q.玉川の通信に入学された目的・理由を教えて下さい。

2018(平成30)年に行われた『保育所保育指針』の改定により、保育所は我が国においてはじめて「幼児教育施設」の一つとして認められました。「保育」とは「養護と教育が一体となったもの」と言われているように、保育所においても「教育」が乳児期より行われてきたことは明白な事実ですが、『幼稚園教育要領』『幼保連携型認定こども園保育教育・保育要領』と教育内容が一本化されたことを受け、あらためて「教育とはなんぞや」「もっと深く教育のことを学びたい」と思い、玉川での学修を決意しました。

Q.玉川の通信で学修をして良かった点を教えて下さい。

玉川の通信を選んで一番良かったと思うのは、小原國芳先生の「全人教育」の理念のもと、「人が育つとはどういうことなのか」を深く学べる点です。社会構造が目まぐるしく変化し人々の価値観が多様化する中、保育・教育で育む力が見直されています。社会を担う子どもたちの大切な時期に携わる者として、「何をどう育んでいくのか」「人が育つとはどういうことなのか」を深く学びたいと思っております。
また、玉川の通信では、同じような志をもった方々との出会いがちりばめられています。新型コロナウイルスの影響で対面のスクーリングは減っていますが、Teamsを活用したオンラインの授業で全国の学生さんと安全な環境のもと学びを深められることができているのも大きな魅力の一つだと思います。【※2021年度より「対面スクーリング」を再開しました。スクーリングは①「対面」、②「ブレンディッド(前半web+後半対面)」、③「オンライン(完全web)」の3つから選べます。(玉川大学教育学部通信教育課程)】

Q.玉川の通信で学んでいる現役学生(また学ぼうと思っている人)に対して、学修のモチベーションを維持するためのアドバイスをお願いします。

大学での学びは、自分の興味や関心があることをさらに深く学ぶ「探求」そのものだと感じています。高校までのような「~ねばならない」からは解放され、自分と向き合いながら思う存分学び浸っていける場だと思いますので、じっくりと学修を楽しんで欲しいと思います。
余談ですが、特に資格取得等の期限がない方は、「自分のペースで無理なく学ぶ」という学び方もいいのではないかと思います。初めてスクーリングを受けた時にご一緒させていただいた方が「自分のペースでゆっくり学んでいます」と言われていて、「そういった学び方もあるんだ」と新鮮な印象を受けたことがありました。せっかく学ぶのであれば、ワクワクしながら深く学んでいけるといいですね。

Q.(現役学生の場合)玉川の通信での学修達成後、玉川での学びをどのように活用しようと考えているかを教えて下さい。

備海真佐美さん

主任保育士という立場上、子どもの保育や保護者支援のほか、保育者との学び合いの場でも玉川での学びを活用させていただいております。特に「脱正解信仰」をモットーとされている湯藤定宗先生の授業では、授業の内容はもちろんのこと、場の作り方やコミュニケーションの取り方なども体験しながら学ぶことができ、息子のPTAや園外での研修会など、実に幅広く活用させていただいております。
また、玉川での深い学びと保育現場の実践を融合させながら、保育の質の向上を目指したいと思います。

◆最後に…
備海さんが、これからの抱負を語ってくれました!

ジョン・デューイが「教育者は他のどのような職業人よりも、遠い将来を見定めることにかかわっている」(『経験と教育』、講談社、2004年)と言っていますが、社会を支えるエッセンシャルワーカーとしての役割を十分に果たせるよう、これからも玉川の通信で巡り会わせていただいたたくさんのご縁を大切にしながら学びを深めていきたいと思います。

(インタビュアー:教育学部教授 湯藤定宗)

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