谷川一美さん

谷川一美さん

Q.玉川の通信に入学された目的・理由を教えて下さい。

目的は学芸員の資格を取得するためでした。仕事をしているので通信教育課程がある大学を探しました。いくつかの学校を検討して、教育が充実していそうだと思ったことと、学芸員関係の知り合いから「玉川の評判はいいよ」という勧めを受けたことから、玉川大学に決めました。

Q.玉川の通信で学修をして良かった点を記載して下さい。

谷川一美さん

先生方がとても熱心にご指導くださるので、広く深く、多くのことを学ぶことができました。通信ではレポート学修が中心になりますが、初めのうちは直接対面で学ぶことには及ばないと思っていました。しかし、回を重ねるうちに、自分なりの視点からどこまでも深く学んでいける良さを実感しました。レポートを書き慣れると短い時間で仕上げられるようになるはずなのに、どんどん調べることにはまり、むしろ時間がかかるようになってしまったほどです。能動的な学修の方法と面白さを知ることができたのは、大きな学びでした。
また、学芸員コースの方だけですが、博物館実習が学内で行えます。その充実ぶりは日本一ではないかと思うほどです。今まで、実習の現場や実習に行った話をかなり見聞きしていますが、それらと比べても玉川の実習は目を見張るものがあります。本物の資料を手にしての実習、現役学芸員の生の声、学芸員としての心得などしっかりと学べます。実習での経験と学びにより「学芸員としてしっかり学びました。」と胸を張って言うことができます。

Q.玉川の通信で学んでいる現役学生(また学ぼうと思っている人)に対して、学修のモチベーションを維持するためのアドバイスをお願いします。

私の場合は、何が何でも2年間で卒業するという想いがありましたので、モチベーションが落ちてきても、期限に迫られて動いていました。励みになったのは、時間もお金もかけて学修の機会を得られたことへの感謝の気持ちでした。学べることへの喜びを思い起こすとモチベーションが上がりました。
また、スクーリングで頑張っている仲間に出会い、初めて会う仲間なのにも関わらず、帰りには「お互い頑張ろうね」と声を掛け合うことが励みになりました。中でも、ある学生が言っていたという「3分あったら教科書を読む」という言葉は刺激になりました。隙間時間で…というのはなかなか思うようにいかないものでしたが、この「3分あったら〜」は学修へのペースを維持する実践的で有効な方法でした。

Q.玉川の通信での学修達成後、玉川での学びをどのように活用しようと考えているかを教えて下さい。

卒業を迎え、今後に向けて考えていることが3点あります。
ひとつは、学芸員としての活動です。最近、学芸員資格を取った人たちでプロジェクトを作りました。まだ走り出したばかりですが、所属する博物館の運営を学芸員として積極的に担っていく中で、学芸員としての見識を積もうという趣旨のプロジェクトです。いずれは他館の学芸員の方にも参加していただき、情報交換や勉強会、研究発表などの機会も設けることで、学芸員としての成長の場を作っていきたいと考えています。
ふたつ目は、教育に関することです。現在、教育の現場にもいますが、玉川の教育に対する考えや姿勢は、今後の講師としてのあり方や臨み方の支えになります。
残るひとつは大学院に進むことを検討しています。能動的に学ぶ、研究することの面白さをもう少し味わいたい、そして卒論で取り上げたテーマをさらに研究していきたいという想いからです。

Q.最後に・・・谷川さんがこれからの抱負を語ってくれました!

私は何かを選ぶときに、未知のものや初めてのもの、難しそうな方を選びがちで、要領よく簡単に取り組むことができないという厄介な性格です。そのことがこの2年間でもはっきりしました。でも、大変であればあるほど楽しく、達成感もあるので、人生において、充実したとても意味ある2年間でした。この気持ちをしっかり受け止めてくださった学校と先生方に感謝するとともに、この後もこのような生き方をしていけばよいと確信しました。
玉川大学での2年間で、大きな階段を一段上がり、今までとは異なる景色が見えてきました。今後も階段をのぼりながら、新たな景色に出会っていきたいと思います。

(インタビュアー:教育学部教授 魚崎 祐子)

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