クインシー・カメダ先生:玉川大学IB教員養成プログラムについて第3回 IB Advanced Certificate of Teaching and Learning Research (ACTLR)

2016.05.31

玉川大学大学院教育学研究科のIBACTLR修士課程を受講する大学院生は、徹底した体系的調査研究によりIBに関する自らの経歴を補完し知識と経験をさらに伸ばすことが期待されます。このプログラムでは、IB教育に関連する先行研究の検討やIB教育現場での実践を通じて、カリキュラムの開発、教授学、および評価方法を深く研究する機会を提供します。

ACTL課程に入学した学生に、計画、実行、報告、評価、および自らの研究に対する新たな洞察や見解を提供できる能力を実証する機会を与えるため、大学では以下のサポートを用意しています。

  • 自分の学校環境における実践から収集したデータをもとに完成させ、検討し、批評し、必要に応じて修正することが求められる、全学生向けの必修の実践研究プロジェクト
  • 自分の実践研究の収集データから得られた、新たな洞察や見解を共有したり、IBプログラムをさらに効果的に導入できる方法について話し合う討論に参加したりする機会

ACTLRの志願者は、プログラム全体を通じて、IB教育における最新の課題や個々の実践研究プロジェクトを分析、批評し、自分の現在の環境からこれらの課題を把握し、学校や幅広いIBコミュニティーにおける課題の関連性に関する議論で調査にもとづく貢献を行うことが奨励されます。

このプログラムの終了時には、自ら教育の中で実践してきたことを振り返り、学校環境の中で必要に応じて見直しや改善を行う意識を持つことが必要となります。IBプログラムをより効果的に実践していくための取り組みや、IB教育における問題について、学校やIBコミュニティーの中でディスカッションやディベートの場を用意するなど、積極的に取り組んでいく姿勢を示すことが求められます。