星野あゆみ先生第1回 石の上にも30年

2017.08.16

4月に着任した星野あゆみです。IB研究コースの夜間の授業を担当しています。あまり多くの皆さんとは授業でお目にかからないので、まずは自己紹介から。
前回の東京オリンピックの数年前に神戸で生まれました。育ちは東京とアメリカのワシントン郊外のベセスダという街。小学校、中学校、大学は日本とアメリカとの両方で経験しました。40年以上も前なのにアメリカの小学校はアクティブラーニングの毎日でした。大学では心理学を学び、大学院の時になんとなく行った教育実習で「これだ!」と教師の道へ。教員採用試験はとっくに終わっている時期にみつけたジャパンタイムズの求人広告で東京学芸大学附属高等学校大泉校舎に就職。英語教師を始めて10年くらい経って「毎日アウトプットばかりでインプットしなくては」と在職のまま大学院へ。バイリンガリズムやイマージョン教育を勉強。いつかこれが生かせるといいな~と漠然と思って過ごした頃でした。このままフツーに英語教師をしていくのかと思っていたら、教員生活20年目に学校が再編統合することに。「理想の学校つくれるかもよ」と誘われ新学校の開設準備委員に。その新学校が前任校の東京学芸大学附属国際中等教育学校です。イマージョン授業の導入を始めとして、理想の構想を実現につなげることができました。今ではライフワークと思っているIB教育に出会ったのもこの新しい学校のおかげです。開校当時はほとんど誰も知らなかったIB。MYPを立ち上げ、その後DPも立ち上げ、SSHとSGHの指定も頂きました。もっとIBを知って欲しい、日本の教育に取り入れて欲しいと思い、IB機構の仕事も4年前からしています。走り続けた10年間。もう「国際バカって何?」と言われることはなくなりました。そして、教員生活30年の節目に玉川大学に着任しました。IBの普及には教員養成は欠かせないと思ったからです。
文科省はIB認定校200校を目指していますが、教員養成はどこで誰がするのでしょうか。小学校での英語活動と英語教科化でも同じこと。教員養成や現職教員研修をしないで教育改革だけ実行しても骨抜きです。
IBの教員養成のパイオニアである玉川大学。ここで少しでも日本の教育の質の向上に貢献できればと思っています。よろしくお願いします。