星野あゆみ先生国際バカロレア教員資格の更新・PYP開設が認定されました

2020.07.03

新型コロナウイルスの感染が広がりつつあった去る2020年2月17日と18日に教育学研究科IB(国際バカロレア)研究コースで提供するIB教員資格(IBEC)を取得できるプログラムの更新訪問とPYPの認定訪問が行われました。
訪問団はIBO(国際バカロレア機構)からの委嘱でアジア太平洋地域のIBEC大学の認定と更新の担当者であるメルボルン大学のジェラルド・カルニン氏、長くIBOでPYPを担当し、現在はオーストラリアのフリンダース大学のIBECの教員であるスー・リチャーズ氏とIBOのワシントンDCオフィスで世界のIBEC大学を担当しているケイト・クーン氏の3名でした。玉川側で対応したのはIBEC担当教員3名(カーティス・ビーバーフォード、カメダ・クインシー、星野あゆみ)。そして小原芳明学長、稲葉興己理事、近藤洋子教育学研究科長、坂野慎二教授にもお忙しい中、ご協力頂きました。
更新訪問は6年毎に行われます。玉川大学大学院教育学研究科では2013年にCTL(MYPとDP)とACTLRの認定をもらい、2014年からプログラムを実施してきました。2017年に中間訪問をオンラインで受けましたが、更新訪問は初めてでした。更新訪問とは、すでに認定されているプログラムについて更新を希望する場合、改めて訪問を受け、プログラムの要件の充足の程度とプログラムの深化の度合いが確認されるものです。その結果次第で更新が認められたり、認められなかったりとなります。プログラムの質を保証するための制度で、日本の教職課程の再課程認定と似ているところがあります。
現在CTLはMYPとDPで取得できますが、これに加えてPYPでもCTLが取得できるようにと構想しているプログラムの認定のために今回PYP認定訪問を受けました。カーティス・ビーバーフォード教授が着任したことで実現した構想で、新たにPYP関連の2科目を開講予定です。
両日は朝8時半から17時まで玉川でのプログラムを担当教員が説明するプレゼンテーション、事前に提出した資料に関する質問に答える教員との懇談、実際の授業やプログラムの内容を確認する院生との懇談、今後のプログラムの展開に関する質疑応答の時間、そして訪問団だけの会議の時間などの予定が詰まっていましたが、本プログラムの特徴と課題がより鮮明になった有意義で充実した時間でした。
最終報告書が4月に届き、これまでのプログラムの更新とCTL(PYP)開設が認められました。その後、5月にIBOとのプログラム内容に関する合意書に双方が署名し、正式に更新とCTL(PYP)認定が発効しました。現在は秋学期にPYP関連の2科目開講に向けて準備を進めているところです。なお、玉川でのIBECプログラムの科目は日本語での開講ですが、この新しいPYPの2科目は英語での開講となります。
今回の訪問では学務課、授業運営課、大学研究室棟事務室をはじめとして多くの方々に大変お世話になりました。この場をお借りして、感謝申し上げる次第です。
今後も玉川でのIBECのプログラムがより充実し、豊かなものになるよう、担当者は振り返りを行い、アクションプランを練り、実行して行きます。次の更新訪問は2025年の予定です。

左から星野、クーン、リチャーズ、カルニン、カメダ、坂野、ビーバーフォード(敬称略)