教育学研究コース

概要

教育学研究コースでは、約半世紀に及ぶ歴史と伝統を継承し、学部時代に修得した教育学に関する知識を基盤とし、教育学各分野の理論的研究を深め、教育学研究を通じて広く社会に貢献できる人材の養成を目指しています。
教育学研究コースは、教育学全般にわたる文献研究、量的調査研究、質的調査研究を展開します。さらに玉川の特色ある全人教育についても深く研究することができます。教育学研究コースは、「教育学基礎科目群」を中心に研究を深めます。

科目履修

教育学研究コースは、「教育学基礎科目群」を中心に科目を履修します。ここから16単位以上の科目を修得することが必要です。「教育学基礎科目群」の科目は以下のとおりです。

  • 教育哲学研究
  • 教育史研究
  • 教育思想史研究
  • 教育社会学研究
  • 教育心理学研究
  • 教育方法学研究
  • 教育技術研究
  • 教育行政学研究
  • 教育経営学研究
  • 教師教育学研究
  • 比較教育学研究
  • 教育課程研究
  • 臨床教育学研究
  • 教育学量的研究方法
  • 教育学質的研究方法

この他に修士論文を作成するための指導を受ける「教育学特別演習」科目3科目を修得し、修士論文を執筆し、審査に合格する必要があります。修了に必要な合計単位数は30単位です。

教育学研究コースの指導に関わる主な教員

  • 山口意友教授
  • 佐久間裕之教授
  • 高平小百合教授
  • 坂野慎二教授
  • 原田真理教授

修了生からの一言

N. U.さん

教育学研究コース
2019年度修了

私は他大学から玉川大学大学院に入学しました。学部時代は一つの専門分野に絞らず、リベラルアーツを選択し、主に宗教学と文化人類学を学びながら中高の社会科の免許も取得しました。しかし、教育実習を終え就職も考えましたが、さらに一つのことに対して深く学修をしたいと思い進学を決めました。
玉川大学大学院を選択した理由は三つあります。一つは学修環境です。とくに図書館蔵書数は素晴らしく、研究をするための環境が整備されています。二つ目は様々な経験・職歴の学友ができることです。授業はコースの異なる方と学ぶ機会もあるため、新しい見解も生まれ研究の役に立ちます。三つ目はゼミが少人数で展開されるため、指導教員から専門的な指導が受けられることです。以上から、専門性と幅広い見解を得られる環境のバランスがよいのが特徴です。
卒業後は、人間の人生により深く関わることができる福祉関係の職に就きながら、学修したことを活かしています。

植村 宏文さん(相模原市立小学校教諭)

教育学研究コース
2019年度修了

「教育とはなにか」「人間とはなにか」という、ぼんやりとした問いを抱いた人はいませんか?「Aだと言う人もいれば、Bだと言う人もいて、そのどちらにも真っ当な理由がある。結局、これが答えだと言い切れなくてどうしようもない。」そういった結論に至ったがゆえに、冒頭の問いがこびり付いたままで残っていませんか?
真っ当な問いであるにも拘らず、答えようのない問いだと思います。それは答えがないのではなく、答えの範囲が決められていないから、答えが答えとして着地しないのではないでしょうか。
真っ当な問いを抱いている未来の後輩のみなさん。教育学研究コースで、ぜひ学問の基礎を学んでほしい。冒頭の問いを真正面から受け止めてくれると思います。基礎は簡単という意味ではなく、「基礎づける行為」だから大変です。しかしその大変な行為を、学生と共に歩んでくれるのが教育学研究コースの魅力だと思います。