日本教育心理学会第32回大会でのオンライン学会発表

2021.05.07
高平小百合

昨年からの新型コロナの影響により、日本発達心理学会もオンライン開催となり2021年3月29日~31日にかけて行われました。今回は、教育学研究科院生太田梨緒さんとポスター発表、また別のポスター発表を学術研究所の油川助教と共に、そして、発達心理学会の中で所属する発達心理学会認知発達理論分科会としてラウンドテーブルという形での発表と、3つ発表をおこないました。

太田梨緒さんのポスター発表

修士論文の集大成として「青年期における恋愛行動と幼児期からの感情経験―情動知能を介してー」というテーマでポスター発表を行いました。本来、ポスター発表は、研究内容を書いた大きなポスターの前で、興味を持って訪問してくださった院生や研究者に直接説明して交流するものですが、今回の発達心理学会では、ポスター発表ごとにZOOMグループが作られ、興味を持った人は、そのブレイクアウトグループを訪問するようになっていました。多くではありませんでしたが、数名の院生や研究者が1時間という限られた時間内に訪問してくださり、太田さんと有意義なディスカッションをすることができました。以下の写真は、東北大学の院生と感情経験や情動知能についてのディスカッションの様子です。

幼児の教育ロボットを用いた遊びに関するポスター発表

2つめの発表は学術研究所の油川助教及び共著者4名と共に「幼児期からのプログラミング的思考を育む遊びの試み」というタイトルで、年長児を対象とした教育ロボットを用いた遊びの中で育まれるプログラミング的思考についてのポスター発表をおこないました。(この研究については後日ご紹介します)

学会分科会によるラウンドテーブル

3つ目の発表は、ラウンドテーブルという形式での口頭発表ですが、シンポジウムより少人数で形式ばらずに行うのが特徴です。発達心理学会の中にはいくつかの分科会がありますが、その中の一つである「認知発達理論分科会」に私は所属しており、そのメンバーで「認知発達における連続的・非連続的視点の統合的解釈を目指して」というテーマのラウンドテーブルを行い、私は司会を担当しました。このラウンドテーブルは非常に盛況で、68名もの研究者がラウ参加してくださり、有意義なディスカッションが行われました。