中高一貫教育の役割

2013.05.24

5月24日、東京都教職員研修センターで中高一貫教育についてのお話をしました。東京都は中高一貫教育校として、中等教育学校と併設型中・高等学校を10校設置しています。都内には、この他に千代田区立九段中等教育学校もあります。

中高一貫教育は1998年の法令改正に基づいて1999年に制度化されました。中高一貫教育校には、①中学校と高校を合わせた中等教育学校、②中学校から上がってくる生徒と高校から新たに生徒が加わる併設型(中高同一の設置者)、③中学校と高校とが緩やかな連携をとる連携型、の3種類があります。

中学校と高校では文化が異なります。中学校の教育課程は実授業時数が重要なのに対して、高校では教育課程は「単位」を基本として考えられています。生徒の発達も異なっています。中高一貫教育校に勤務する先生方には、これまでの学校文化とは異なるものが混じり合うこと、そして新たな物の見方が生まれていくことを感じ、楽しんでもらえると良いと思います。

(教授:坂野慎二)