日本比較教育学会大会(宇都宮大学)に参加しました。

2015.06.19

2015年6月13~14日、宇都宮大学で開催された日本比較教育学会第51回大会に参加してきました。自由研究発表が全部で30部会、公開シンポジウム、課題研究というプログラムです。自分の研究領域に近いドイツの中等教育制度に関する発表が2件ありました。それぞれの研究視点から変化するドイツの学校制度を論じていました。その他にイギリスやフランスのキャリア教育についての発表等も興味深いものがありました。また、アメリカのハーバード・カレッジにおけるカリキュラム改革の発表(福留東土会員)は、19世紀末から20世紀始めを対象としていましたが、今日の大学教育を考える上でも有意義でした。
公開シンポジウムは「多文化共生社会における教育」というテーマで、フランス、ドイツ、日本の3国を素材としながら、移民教育を中心に据えた議論が展開されました。課題研究は「比較教育の観点からみた日本の大学入試改革(論)」というテーマで、イギリス、ドイツ、韓国との比較から日本の高大接続新テストについての議論が展開されました。
久しぶりにゆっくりと他の研究者の発表を聴き、自分の視点を拡げることができた2日間でした。

(教授:坂野慎二)