日本保育学会第71回大会

2018.07.25

2018年5月日本保育学会第71回大会が宮城学院女子大学で行われ、ポスター発表をしました。題目は「保育現場における幼児の音楽表現活動—歌に焦点をあてて—」で、子どもの園生活の中で保育サポートとして働く中で見えてきた事例による発表です。子どもの園生活の中に音楽が流れると、子どもたちはどんな反応をするか。運動会を目前とした子どもたちが、運動会にむけての期待や喜びを歌とダンスで表現したい時、CDデッキの音楽と保育者(教師)がピアノで生演奏した音楽とでは、子どもたちにとってどんな違いがあるかを比較しています。 CDデッキの音楽もピアノの生演奏の音楽も、子どもたちの音楽による表現あそびのきっかけにはなりましたが、CDデッキの音楽では長続きするのは難しいのに対して、ピアノの生演奏では、歌って踊るだけでなく、音楽会遊びへ発展したり、仲間が増えたりと、遊びが長続きし様々な遊びへとつながっていきました。その要因として考えられる事は、保育者が子どもの要求、要望にすぐに応えられた事があり、音楽あそびの楽しさを保育者が一緒に感じていた事にあると考えました。更にそれが音を通してのコミュニケーションとなり様々なタイプの子どもたちを巻き込んで一緒に遊ぶきっかけとなりました。 ピアノの生演奏は子どもの豊かな音楽表現につなげるための、一つのツールとして考えられる事を今後の研究に繋げて行きたいと思っています。 大学院の学びの中で、あらゆる視点から見る重要性を学び、自らの研究を発表しましたが、学会での発表によって様々な人と意見交換を行い更なる学びを得られました。ここで得た刺激をこれからの学びに活かしていきたいと思います。

教育学研究科2年M・M