大学院の授業風景②(乳幼児教育研究コース)

2019.11.19

今回は、乳幼児教育研究コースの夜間授業を紹介します。
掲載した写真撮影をした日は「幼児と人間関係」についての授業でした。ここでは、乳幼児期の人間関係の発達を理解し支える視点について、保育の場を中心とした事例をもとに検討を進めています。学ぶなかで、より深めたいものは何かを先生と学生が話し合い、次回のテーマの詳細が決まります。その他、学生がセミナーの参加報告をする場面もあり、学生からの積極的な取り組みや発言で、授業は活き活きとしたものになります。

夜間授業は、日中仕事を持ちながら出席することが可能です。これにより、学部卒生はもちろんのこと、社会人が入学して学んでいます。例えばこの授業では、学部卒生、短大教員、保育士、幼稚園教諭が席を同じくしています。先生から研究の在り方、考え方にはじまり、本や論文を基に考察を深めること、学部卒生からは学部で受けた最新の教育内容やボランティアで得た経験を、そして、社会人からは現場で今何が起きているかを互いが共有することが出来ます。年齢の層も広く、それぞれの経験を活かした議論を重ねます。
現在、子育ての支援をする施設では、親子が様々な世代の人と関わることについて積極的に取り組む様子が見受けられます。子どもは、年齢、性別、立場を超えて人と共に生活する環境にいることが自然であり、互いに影響を受けながら、育っていくことで、より豊かな人となるためなのではと考えます。子どもや子育てをする家族に関わる私たちも、大学院の夜間授業で、同じように学生同士が関わり、成長したいと思います。

入学当初は、わからないことばかりで戸惑いも多くありました。半年経った今、先生の導きや助言によって、学ぶほどに知らないことが増え、それを知る楽しみを得ています。発見、学びの繰り返しです。授業外でも、年齢、経験、時に専門の分野の異なる仲間との話し合いによって、新たな認識を持ち、視野が大きく広がっていることを感じています。それでも未だ悩み、立ち止まることがあります。先輩から、研究について資料の調べ方、学会参加についてなど具体的な情報に加えて、「わからないからこそ学ぶ」「誰もが迷い、悩みながら進んでいる」と言葉をもらい、それを胸に進む毎日です。

教育学研究科 1年 S.M.

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