研究の軸とは-修士論文構想発表会報告-

2022.05.23

令和4年度修士論文構想発表会が実施されました。M1が会場設営から会の進行まで担当します。コロナ禍でオンラインの講義が続く中、入学式以来、院生や教授の方々と対面でお会いできる貴重な機会でもありました。

M2の方々の緊張感がひしひしと伝わる中で始まった構想発表の中ではさまざまな分野、テーマに関する発表がありました。発表を聴きながら印象的だったことは「なぜこの研究をしたいのか?」という問いの重要さです。それは研究者の想いが表れている部分でもあります。参加された教授からも「なぜそのテーマでなければならないのか?」「他にも似たような教育手法を提唱している人がいる中で、どうしてその人物を選んだのか」といった問いが投げかけられました。「他の場面でも同じことが言えるだろうか?」「同じ問題は他でも起きていないだろうか」と客観性を持つ重要さはもちろんのこと、どういった想いをもってその研究に着手するのか、という研究者の主体的な視点が研究の軸であり、その軸をブラさずにいることが“良い研究”につながるのではないかと感じました。

会の終盤、教授の方々からの総評では、温かい励ましのお言葉を頂いた一方で、叱咤激励のお言葉もありました。準備不足であることや、このペースでは論文として形にならないことなど、来年同じように構想発表会を迎える我々M1にとっては身の引き締まるお話をいただきました。

書籍や論文、先行研究を読み込み、自分の軸をブレないものとして形作るとともに、講義や対面、オンライン、その他様々なツールを使い仲間や教授の方々と研究について語り合ったりご意見をいただいたりすることを通して、自分の研究を客観的に見る視点も忘れずに持ち続けたいと思います。

M2の皆様、本当にお疲れさまでした。貴重な発表を聞かせていただき、感謝します。

文責:教育学研究科 乳幼児教育研究コース K.T