修士論文構想発表会が実施されました。~後編~

2023.05.25

前回に続き、先日実施された修士論文構想発表会について教育学・初等教育・IB研究コース分科会の様子をお伝えいたします。

こちらの分科会では、目的を明確化することから始まりました。まず、研究の方向性の確認作業を行い、自分がどこを目指せば良いのかを明らかにすること。それから、様々な人からの質問や意見を通して異なる見方を知り、自身の研究を豊かにすること。
発表会を通じて、教授の方々からの本質を問うような質疑があったり、院生同士で疑問点を投げかけ合ったり、それぞれの視点を共有しながら一丸となってその目的に向かっている様子が心に残りました。

他者の視点に向き合い、自分の信念あるいは先行研究等の根拠に基づいて質問に応じ研究の軸を再確認する方もいれば、改めて自分の研究を見直す機会にしている方もいらっしゃいました。今回の修士論文構想発表会を研究のプロセスと捉えた場合、批判的思考を伴う有意義な研究を行う上でどちらも重要なのではないかと考えます。

私たちM1にとっても非常に大きな学びがありました。発表者の皆様それぞれの専攻や興味関心が異なる中で自分が知らなかったことに多数出会い、まだまだ世界は知らないことばかりだと視野が広がる感覚がありました。また、修士論文についてこれから計画を立てるにあたって何をまず行うべきか、そしてその構想が伝わりやすい発表とはどのようなものなのか、目指すところが見つかりました。今後それらについて考えていけることが楽しみで、期待に胸が高鳴ります。

本記事は前編、後編の執筆が同時進行で行われましたが、示し合わせていないにも関わらず双方に共通するキーワードがあることに気が付きました。それが「視点」です。今回は2部屋に分かれての実施でしたが、それでも別部屋にいたM1の私たちが意義として感じたものが同様であるということは、「玉川大学 大学院」全体として冒頭に述べた修士論文構想発表会の目的の共通意識ができており、それが達成されたということではないかと感じました。

M2の皆様、改めまして貴重な発表をありがとうございました。大変お疲れ様でした。
乳幼児教育・教育学・初等教育・IB研究コースのM1一同、今後も皆様の研究を心より応援しております。

教育学研究科 IB研究コース A.S