修士論文発表審査会開催報告

2024.02.05

令和6年1月29日(月)、30日(火)の2日間、大学研究棟B104室に於いて、令和5年度修士論文発表審査会が実施されました。
5月の構想発表会と10月の中間発表会は、2会場に分かれての開催でしたので、一堂に会しての開催は本会だけになります。初等教育・教育学・IB研究・乳幼児教育研究、各コース合わせて過去最多の総勢22名の皆さんの修士論文のテーマは多岐にわたり、社会的・学術的にも、今必然性の高い興味深い内容でした。
発表では、一人一人が日々研究と真摯に向き合い、構想発表会・中間発表会などを経て、試行錯誤しながら着実に深化していった研究内容が、プレゼン資料を通して分かりやすく述べられました。活発な質疑応答と相まって、まさに研究成果の集大成の場となりました。また、M2の皆さんが、ゼミを越えてお互いのつまずきや気づきなどを語り合い、高め合って進めていらした取り組みと努力が想起され、研究過程の在り方と重要性を学ぶことができました。

参加された教授からは、「研究成果をそれぞれの学会発表等で発信し、さらに深めて欲しい」「研究者としての姿勢や鍛えられたレジリエンスを現場で役立て欲しい」「この場は、異分野研究から刺激や知見を得れる他にはない場である認識をもち、自分の研究に活かして欲しい」など、研究成果への多くの奨励の言葉とともに、課題について総評をいただきました。
最後に、教育学研究科長 若月教授より、ウェブサイト掲載の「教育学研究科ディプロマポリシー」
の3項目、「知識、理解」「汎用的技能」「態度・志向性」についてお話がありました。社会で必要とされる幅広い教養やコミュニケーション能力、論理的思考力を持ち、社会的責任を持って社会発展に積極的に関与できること等、修士論文審査規準基準の重要な概念についてご教示いただき、改めて身の引き締まる思いが致しました。
これから本格的に研究を形づくっていくM1にとっては、発表と質疑応答、総評やディプロマポリシー、日頃の授業や特別演習等全ての学びが一つに繋がり、大変有意義で貴重な機会となりました。「異分野の研究から、新たな知見をもらいました」「自分の研究の弱点が見えた様に思います」「しっかりした研究の枠組みを生成していきたい」など様々な気づきの声が挙がりました。今回の出会いと学びに感謝し、先生方から示唆をいただきながら、仲間とともに切磋琢磨して、主体的、対話的に研究に取り組んでいきたいとの決意が、M1の皆さんから伝わってきました。
M2の皆様、本当にお疲れ様でした。今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

教育学研究科 乳幼児教育研究コース(T. H)