「教育課程研究」について

2024.06.27

入学して約3ヶ月が経ちました。大学院に通う生活もようやく定着してきましたが、どの授業もあらためて教育の素晴らしさ、難しさ、大切さなどを感じ、学び直しができる喜びを噛み締めるものとなっています。今回は、私が受講している授業の一つである「教育課程研究」について一部紹介いたします。

本講義では、教育課程とはどういった歴史的変遷を辿って今に至っているのかを学ぶところから始まり、カリキュラムの理論や歴史、学力とコンピテンシー、カリキュラム・マネジメントなど、毎回参考文献の中から10頁前後を授業内容の範囲とし、予習とリフレクションを重ねています。この日は、石井英真著『現代アメリカにおける学力形成論の展開』。一人が代表してパワーポイントにまとめたものをもとに発表するというスタイルで、疑問や考察などを含めた発表に皆で議論をしたり、先生からの一人ひとりに応じたアプローチに自分なりの立場で意見を述べたりと独学では得られない大変有意義な時間となっています。毎回、先生から授業内容のおさえるべきポイントや、著者の背景や思想、授業後のリフレクションに対するフィードバックの貴重な話があり、各々にとっていわゆる「主体的・対話的で深い学び」のひとときになっています。

本講義の受講者は、教師教育学コースから1名、IBコースから1名、乳幼児教育コースから2名で、バッググラウンドやキャリアも様々なメンバーと先生とで生み出される授業の雰囲気やスタイルが心地よく、2024年度版「教育課程研究」のオリジナルな授業を創り出しています。また、授業後の学食でのランチもお楽しみの一つです。その日の授業を振り返りつつ、自分の研究にどのようにつながるのかなども熱く語り合っています。

予習復習の繰り返しに追われ、大変な時もありますが、自分自身の学びの幅や世界観が広がり、成長につながっていることを実感しています。これからもこの学び溢れる充実した日々を大切にしながら、研究に向けて邁進していきたいと思います。

乳幼児教育研究コース1年 A.A