「玉川大学 コスモス祭2024」に参加しました

2024.11.14

11月9日と10日に、玉川大学でコスモス祭が行われました。教育学研究科では、「教育学研究科紹介」の展示を行いました。この展示では、M2の方々の中間発表会のパワーポイントの資料を展示したり、教育学研究科の紹介動画を流したりしました。また、ご来場いただいた方と大学院生や大学院の先生方との対話も行いました。

両日とも、高校生や社会人、卒業生など多くの方にご来場いただきました。私は、1日目に参加しました。普段はオンラインで授業を受けているので、対面で大学院の先生方や大学院生の方々とお話できて、とても嬉しかったです。また、ご来場いただいた高校生と教員の仕事について話したり、大学院に興味のある社会人の方と大学院で学ぶ面白さや互いの仕事についての話をしたりと、とても楽しい時間を過ごすことができました。このように色々な人と会えたり話したりできるのも大学院で学ぶ魅力だと改めて感じました。

2日目の午後には、哲学対話を行いました。哲学対話のファシリテーターは大学院生です。哲学対話では、まず日常でモヤモヤしていること、話し合いたいことを挙げました。「自分をどのように律することができるのか?」、「自由時間をどのように有意義に使えるか?」、「どうしたら子どもに寄り添える教育になるのか?」、「子どもにとって、親としての最適なあり方とは?」、「今の日本の義務教育とは?」という5つの問いが生まれました。この中から、今回のテーマは、「どうしたら子どもに寄り添える教育になるのか?」に決まりました。最初は大学院生のみでスタートしましたが、途中から高校生や大学生、大学生の保護者の方、小学校の先生などが参加してくださいました。
今回は、「どうしたら子どもに寄り添った教育ができるのか」を出発点の問いにし、対話を進めました。対話の中で、「子どもに寄り添うためには時間的な余裕が必要なのでは」、「その子に合った教材を提供できることやそれを子どもが選べること」といった意見が出て、「その子に合ったものを用意するためにはその子の理解が必要なのでは」という考えから、「本当に、その子を理解していないと寄り添えないのか?」という新たな問いが生まれました。
この新たな問いから、「理解したいと思っているかが大切なのでは?」、「理解してもらえたという子どもの気持ちや子どもの視点も大事?」、「自分の気持ちを言えるという関係性が大事?」など、様々な考えが出てきて、活発な対話となっていきました。その後、終了の時間となり、最後に感想を伝え合い、哲学対話は終了しました。感想では、「じっくりゆっくり考える時間の有意義さ」や「心理的安全性が保たれた環境の中での対話が心地よく、贅沢だった」、「哲学対話は初めてだったが楽しかった」という話があり、初対面であったり、年齢や背景も異なったりする人と対話することの価値や面白さを参加者皆が感じたようでした。また、参加した大学院生は「異なる立場の方の意見を聞き、対話していくのは、大学院の授業のディスカッションに似た面白さがあった」と振り返っていました。この振り返りから、多様な背景を持つ人が学ぶ玉川大学大学院の教育学研究科の良さや可能性も改めて感じました。

2日間、多くの方に教育学研究科の部屋にご来場いただき、展示や動画を見ていただいたりお話させていただいたりしました。皆様、素敵な時間を共有してくださり、ありがとうございました。また、実行委員の皆さま、教育学研究科の企画の事前準備や運営、片付けをしてくださった大学院生の皆さま、ありがとうございました。

教育学研究科 IB研究コース M.T