修士論文発表審査会

2025.01.29

令和7年1月27日(月)、修士論文発表審査会が実施されました。この発表会は、5月の構想発表会や10月の中間発表会を経て、研究の集大成を披露する場です。M2の皆さんは、これまでの努力の成果を存分に発表し、学術的かつ現場の実践に寄与する研究内容を共有しました。10月の中間発表会で先生方からいただいたアドバイスを取り入れ、この3ヶ月間で懸命に研究を進めてきた成果が感じられる発表となりました。発表者たちの背後には、仲間と支え合いながら士気を高め、共に過ごした貴重な日々があったことが伺えます。

今回の発表テーマは、乳幼児教育、教師教育学、IB研究など多岐にわたり、いずれも社会的・学術的意義を持つ内容ばかりでした。発表では、研究目的や分析手法の理由付けが明確に示され、質疑応答を通じてさらに研究を深める様子が見られました。発表者たちの自信に満ちた語り口からは、研究に真摯に向き合ってきた姿勢が伝わってきました。

先生方の総評では、学生たちの成長を称える声が多く聞かれました。

「中間発表時と比べて研究が大きく進展し、学術的に洗練された内容となっている」と高く評価される一方で、「先生方の指摘を今後の糧としてさらに成長を続けてほしい」と激励の言葉もいただきました。また、「現場で役立つ実践的な内容であり、研究成果を現場に還元して活用してほしい」と、研究の実践的意義に大きな期待が寄せられていました。さらに、現場の問題意識を大切にした研究が多かったことから、「成果を現場で共有し、議論を深めてほしい」と、研究と現場との連携の重要性も強調されました。

一方で、改善点としては、用語や概念の定義をより明確にする必要性が挙げられ、研究手法の選択理由やその妥当性についてさらなる吟味が求められるという指摘もありました。

特に印象的だったのは、「研究と実践はこれからも続く」という言葉です。大学院での研究で燃え尽きることなく、絶えず自己省察を重ね、現場での実践と研究を継続することの重要性を改めて実感しました。

今回の発表会を通じて「研究者としての姿勢」を学ぶ大変貴重な機会を得ることができました。M1の私たちも、この経験を糧に、自らの研究をさらに深化させていきたいと決意を新たにしました。

発表審査会の終わりには、「修了予定を祝う会」が開催されました。会では、これまでの努力や先生方への感謝の気持ちを伝えるとともに、普段はなかなか話す機会がない先生方や先輩方と交流を深めることができました。

M2の皆様、本当にお疲れ様でした。そして、今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

教育学研究科 IB研究コースA.K