日本保育学会第78回大会参加レポート 大学院生が学会で発表する意味とは
2025.05.16

2025年5月10日、11日に長野県立大学で日本保育学会第78回大会が開催されました。
私は今大会で、ポスター発表に参加させていただきました。
発表を終えた今、私は大学院生が学会発表を行う意味とは何かを考えてみました。この問いに対し、「話す」「きく」という点から書いていきたいと思います。
まず、「話す」こと。学会発表では、自らの研究成果を様々な人に話します。日頃指導教員や同級生に話すのとは違い、初めて自分の研究に触れる人がほとんどです。そのため、学会発表で話すということは、自分の研究の問いの背景はどのようなものか、何を明らかにしたいのか、どのようにその問いを示したいかなど、自分の研究をより深く理解することが求められます。このプロセスは、修士論文を完成させる上で、重要な経験となるのではないかと感じました。
そして、「きく」こと。発表を行ったあと、参加者から質問やコメントをいただくことがあります。様々な立場の方がどのように自分の研究を捉えているのか、今まで気が付かなかった視点を得られることがあります。例えば、私がいただいた質問の中に、「この研究を保育現場でどのように役立つのか」というものがありました。私の研究の意義について、あらためて考えさせられる重要な視点をいただいたと感じています。多様な言葉をきくこと、それは自身の研究に厚みを与える行為であると考えました。
私にとって初めてのポスター発表。正直、学会発表なんて難しい、忙しい中でとてもできないと感じていました。しかし発表を終えた今、私は心から発表してよかったと感じています。
この経験を糧に、私の修士論文が、多くの人にとってより興味深く、より意義のあるものとなることをめざしていきたいと思います。
教育学研究科 乳幼児教育研究コース T.Y