春学期を振り返って
2025.07.23
刺激的で、日々課題に追われる大学院生活。入学からまだ3ヶ月ですが、本業との両立に不安を感じながらも、なんとか夜間の授業にも慣れてきました。この春学期を無事に乗り越えることができたのは、先生方、先輩方、そして同期の仲間たちの支えがあってこそです。
なかでも、5月に参加した日本保育学会第78回大会に参加した経験は、私の学びに大きな影響を与えました。今年度の大会は長野県で開催されました。私は普段、幼稚園に勤務しながら夜間にオンラインで授業を受けているため、先生方や仲間と直接顔を合わせる機会がほとんどありません。だからこそ、対面での開催となった今回の学会は、私にとってとても貴重な時間でした。
会場では、多様な視点から語られる研究発表に大いに心を動かされました。発表後には、一緒に授業を受けている仲間と学びを共有し合い、それぞれの関心や視点を知ることで、語り合うことの面白さを改めて実感しました。また、夜には大豆生田先生、岩田先生、そして院のOBOGの方々との会食の機会にも恵まれました。自分の学びをアウトプットする場をいただけたこと、そして卒業後も研究を継続・発展されている先輩方のお話を聞けたことは、大きな刺激と励みになりました。

日本保育学会への参加を通して、これまで画面越しでしか関われなかった方々と親交を深めることができ、その後の授業でも自分の思いや考えを、より自信をもって語れるようになりました。「教育心理学研究」の講義で学んだ「LPP(正統的周辺参加)」という理論があります。まさに「参加することによって学ぶ」という体験を、自ら実感することができた春学期でした。これからも「語り合い」からの学びを大切にしながら、大学院での生活をさらに楽しみ、自分の研究へとつなげていきたいと思います。
教育学研究科 乳幼児教育研究コース T.T