日々のゼミの様子 ―「教育学特別演習Ⅱ」での修士論文の完成に向けたゼミの学び―

2025.08.07

春学期が終わり、いよいよ夏休みを迎えました。私たち修士課程2年(M2)にとって、この夏は修士論文の執筆や研究を大きく前進させる貴重な期間です。それぞれが指導教員の先生のもとで、日々の研究に取り組んでいます。

大学院のゼミは少人数制で構成されており、指導教員の先生とじっくり対話を重ねながら学修を進めることができます。アットホームな雰囲気の中で、疑問や意見を自分のペースで言葉にできる、学びやすい環境が整っていることも、本学の魅力ではないでしょうか。

さて、今回は研究がどのように進められているのか、春学期「教育学特別演習Ⅱ」での日々のゼミの様子をお伝えしたいと思います。私のゼミでは対面とオンラインの双方を活用しながら進めてきました(ゼミにより形式は異なります)。

5月の構想発表会を経て、いよいよ本格的に研究が始まりました。私は中堅保育者を対象としたインタビュー調査を実施するため、インタビューガイドの作成など準備を進めました。そして7月には、実際にインタビューを行いました。初めての調査は大変緊張しましたが、「楽しくおしゃべりをするように」との助言を受け、それを意識しながら対象者の方との対話に臨みました。

現在は、質的研究の手法に基づき、得られたデータから何が語られているのか、どのような関係性や要因があるのか、そしてどのような構造があるのかを探りつつ、指導教員の先生のご指導を受けながら分析を進めています。一人ひとりの語りからは、園内での関係性や保育観の違いが浮かび上がり、それぞれの保育者の特徴が表れていました。私自身も保育現場で働いていましたので、自分以外の方の保育観やその保育観が築き上げられるまでの過程を聞くことができるのは、大変刺激的であり、大きな学びとなっています。

今後も得られたデータと“じっくり対話”を重ねながら、修士論文の完成に向けて取り組んでいきたいと思います。

教育学研究科 乳幼児教育研究コース M.M