初めての学会発表

2026.05.22

先週末、日本保育学会第79回大会が開催され、私は初めての口頭発表に挑戦しました。

私はコンサルタントとして長く社会人経験を積み、これまでも数多くのプレゼンテーションをしてきました。しかし、研究内容について学会で発表するのは今回が初めてでした。

きっかけは、院生の先輩方との会話でした。昨年の5月、構想発表会の準備のため院生室に集まっていた際、2年生の先輩3人が学会で発表することを聞いたのです。私は、学会発表とは修士論文として研究をまとめてから行うものだと思い込んでいたため、とても驚きました。

先輩方のお話から学んだことは、研究は途中段階であっても見えてきたことを発表することで、さまざまな研究者から意見をもらい、考察を深めていける、ということでした。

「私も2年目の春に学会発表したい!」と思うようになり、そこから研究スケジュールを組みました。1年生の春学期に研究テーマ探しと先行研究のプレ調査、研究フィールド探しを行い、夏休みには先行研究調査に加えてフィールドとなる保育施設でインターン、倫理審査申請を進めました。そして秋から翌年春にかけて、観察研究とデータ分析に取り組みました。

私は学び直しのため、1年生の1年間をフルタイムの昼間学生として過ごしていたので、何とかこのスケジュールを進めることができました。しかし、仕事をしながら研究を進め、学会発表までたどり着いた先輩方の熱意には、本当に頭が下がる思いでした。

さて、当日。私の発表は、夏季インターンを通して子どもの理解や関わりがどのように変化したのか、その自己変容の過程を明らかにした一人称研究です。「保育者の資質能力・保育者の専門性など」のセッションで発表しました。

発表にあたって特に意識したのは、「誰に向けた発表なのか」という点でした。聞き手は保育の専門職の方々です。ビジネスの世界にいた私とは感覚が異なる部分もあるため、自分が戸惑った背景が伝わりやすいよう、具体的なエピソードを交えながら状況を共有する工夫をしました。

発表自体は時間通りに進み、比較的落ち着いて行うことができました。しかし、想定していなかった角度から質問を受け、十分にお答えできなかった部分もありました。一方で、それを通して、保育のあり方に対する考え方が実に多様であることを改めて実感しました。

今回の内容は論文として投稿する準備を進めていましたが、質問をいただいたことで、自分の研究の課題や今後深めるべき点も見えてきました。

今後は、構想発表会で修士論文テーマの問題意識やリサーチクエスチョンについて発表し、さらに6月には別の学会で、フィールドにおける「場所」に焦点を当てた考察について発表する予定です。さまざまな場所でフィードバックをいただきながら、これからも研究を少しずつ育てていきたいと思います。

乳幼児教育研究コース2年 Y.K.