夏期集中授業を終えて ―「ファシリテーターとしての教師の技術と実践A・B」での学び―
2026.09.29
「ファシリテーション能力」はこれからの教員に不可欠な資質・能力の一つとして改めて強調されている。「主体的・対話的で深い学び」を実現していくためにも、教師が「ファシリテーター」の役割を果たすことが必要になるだろう。とはいえ、私を含め現職の教員にとって「ファシリテーション」とはどのような行為なのか、「ファシリテーター」として役割を果たすためにはどのようなことが大切なのかを学ぶ機会はあまりない。もちろん自分で興味をもち、自ら研修会に出かけていけばその機会を作ることはできる。しかし、一部の意欲のある教員だけでなく、全教員にとって「ファシリテーション能力」は必要不可欠な能力であり、身に付けられるようにするために学び続けなければならない。そう改めて実感することができたのは、夏期集中授業の「ファシリテーターとしての教師の技術と実践A・B」を受講したからである。

8月17,18,20,21の4日間「ファシリテーターとしての教師の技術と実践A」が行われた。ここでは自分たちが実際に児童・生徒の立場になりさまざまなアクティビティに参加し、それらがどのような意図・目的で行われているのかを学んだ。普段の大学院の授業では少ない時は4人ほど、多くても10名ほどで受講しているが、今回は教職大学院生、聴講生、教育学研究科生合わせて24名という大人数での受講だった。しかし、その24名でさまざまなアクティビティを行う中で、少しずつ「チーム」になっていくのを体感することができた。
9月9、10、15、16日に行われた「ファシリテーターとしての教師の技術と実践B」では、Aのときには児童・生徒役だった私たちが、今度は実際にファシリテーター役となり45分の授業を作って実施する、というサイクルを2回行った。Aで流れは体験しているものの、実際にファシリテートする側になると想定外のことも多かった。「知的・情緒的相互作用を支援・促進する」のがファシリテーションだが、参加者の様子をよく観察し、実態に合うように段階を経て意図的にアクティビティを組んでいくのは簡単ではないことを実感することができた。しかし、参加者の関係性の質を高め、心理的安全性を確保した上で「Try,Error,Learn」させるには、まず教師が「Try,Error,Learn」をしなければならない。挑戦を繰り返すことで、ファシリテーション能力を高め、指導と支導のバランスの取れた教師になれるのだと実感できた。充実した学びになったのは、先生はじめチームのみんなのおかげだと感謝している。
初等教育研究コース 1年 C.A.




