「日本国際バカロレア教育学会 第11回大会」に参加して
2026.10.13

9月12日と13日に、九州大学の大橋キャンパスで開催された「日本国際バカロレア教育学会 第11回大会」に参加しました。国際バカロレア(IB)とは、国際バカロレア機構(IBO)が提供する教育プログラムで、探究を通して主体的に学ぶ姿勢と、国際的な視野を持つ人を育てることを重視しています。年齢に応じて、PYP(初等教育向け)、MYP(中等教育向け)、DP(高校段階のプログラム)、CP(キャリア教育に力点を置いたプログラム)の4つがあります。
大会では、Julia Resnik氏による基調講演、口頭発表、そしてIB生(MYP、DP)による生徒ポスター発表セッションが行われました。今回、いくつかの発表を聞いた中で、「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉が複数の発表で共通して出てきました。これは、すぐに答えの出ない状況に耐え、その不確かさと向き合い続ける力のことです。答えが出ずモヤモヤする中で生まれる思いや考えを、自分自身の日々の実践の中でももっと大切にしていきたいと感じました。

口頭発表では、玉川大学大学院教育学研究科IB研究コースの修了生の方が、PYP部会で「協働を通したインクルーシブ教育の実現」をテーマに発表されました。発表でお話しされていた課題は、自分の勤務校(中学校)で感じていることと共通している部分が多かったです。この課題は、幼保、小、中、高と、日本の教育現場が校種を越えて抱えている問題なのかもしれないと思いました。また、GTA(グラウンデッド・セオリー・アプローチ。データから理論を組み立てていく質的研究の手法)を用いた研究でありながら、初めて聞く人にも分かりやすく説明されていました。私もそのように、分かりやすく伝えられるようになりたいと思いました。また、大学院修了後も、院での学びを生かしながら学び続けている姿勢には、自分もそうありたいと感銘を受けました。
今回の大会では、玉川大学大学院の修了生や、玉川大学で授業を受けたことのある方々とお話することができました。皆さん、働きながらでも学ぶことができたり、様々な立場の方が共に学ぶことができたりする玉川大学大学院教育学研究科の素晴らしさを語っておられ、自分が恵まれた環境で学ばせていただいていることを改めて感じました。年齢も職種もさまざまな方が、それぞれの現場での問いを持ち寄って学び合っている——そんな場に自分も身を置けていることを、心強く思います。

大会では、様々な発表を聞き、学問への興味・関心の広がりや深まりも生まれました。修士論文作成へ向け、今一度自分のやりたいことを見つめ、一歩ずつ歩んでいきたいと思います。
この大会を含め、大学院でのこれまでの経験から「考えることは楽しい、それを人と話し合うことはもっと楽しい」ということを実感しています。この楽しさは、きっと立場や年齢を問わず味わえるものだと思います。私は4年かけて学ぶ長期履修コースの2年半が過ぎたところです。大学院生活も残り1年半。ここからは、その楽しさを自分なりの形にしていきたいです。
IB研究コース 2年 M.T.




