実践を問い直す、岩田ゼミでの学び

2026.10.27

いよいよ私たち修士課程1年生も、修士論文の研究題目の提出が近づいてきました。

私は専門職として、幼稚園や認定こども園で、子どもたちと対話的な身体表現の時間をつくっています。修士論文でも幼児の身体表現をテーマにする予定ですが、岩田恵子先生やゼミの仲間たちとの対話を重ねる中で、次々と新しい問いが生まれ、今まさに、どのような視点から研究を進めていくのかを再検討しているところです。

岩田ゼミでは、毎週火曜日の夜、オンラインで集まって研究について語り合っています。ゼミの仲間たちは、「2歳児の散歩」や「園庭」など、それぞれ異なるテーマについて研究しています。同じ幼児教育という分野でありながら、関心を寄せるところは実にさまざま。それでいて、子どもをどのように捉えるのか、何を大切にしたいのかというところでは、共通する思いを持っており、いつも話が尽きません。まだ、入学してから半年でありながら、すでにとても大切な仲間です。それぞれの研究について耳を傾け、意見を交わす中で、それまで「あたりまえ」だと思っていたことが揺さぶられ、自分自身の視野が大きく広がったり、考えがさらに深まったり。そんな対話の時間が、毎週とても刺激的です。

発達心理学・保育学を専門とされる岩田先生は、子どもの学びや育ちだけでなく、子どもと大人の関わりや、保育者自身の学びにも目を向けて研究を重ねてこられました。私たちの研究テーマはそれぞれ異なりますが、先生はいつも幅広い知見から、一人ひとりの問いに丁寧に向き合ってくださいます。そして、先生との対話からは毎回、思いもよらなかった視点や新しい問いが生まれます。自分だけではたどり着けなかった考え方に出会い、研究の世界が少しずつ広がっていくことを実感しています。

研究題目の提出を前に、少し焦る気持ちもあります。それでも、長年続けてきた実践を、こうしてさまざまな角度から捉え直し、言葉にしていくことは、とても面白いプロセスです。そして、その学びは研究のためだけでなく、普段の子どもたちや保育者との関わり方をも、より豊かなものにしてくれていると感じています。

研究をすることと、実践すること。その両方が行き来しながら深まっていくことに、大学院で学ぶ喜びを日々感じています。

乳幼児教育研究コース1年 S.T.