環境省"ぐぐるプロジェクト"キックオフミーティングに参加して

2021.08.06

2021年7月に環境省の主催する「環境省“ぐぐるプロジェクト”キックオフミーティング」に学生代表として参加しました。昨年の環境省での発表を評価していただいたからです。(参考:https://www.tamagawa.jp/education/report/detail_18646.html
東日本大震災から10年が経ち、今でも放射線の誤った認識が減っていません。例えば、2020年に三菱総合研究所が東京都民を対象に行った意識調査では、約40%以上の都民が現在の放射線被ばくで、次世代以降の人への健康影響が福島県民の方々に影響している可能性が高い、という意識をもっているという結果が出ています。このようなことから、環境省では、「放射線の健康影響に関する情報を読み解く力と風評に惑わされない判断力を身につける場を創出するための新しいプロジェクト“ぐぐるプロジェクト”」を始めるそうです。
今回参加したキックオフミーティングでは、第1部で小泉進次郎環境大臣からプロジェクトの概要についての発表を聞き、第2部では福島県立医科大学の坪倉先生から、同じく福島県立医科大学の五月女先生が監修をされている漫画「ラジエーションハウス」(原作:横幕智裕、漫画:モリタイシ 集英社『グランドジャンプ』にて連載中)を題材としたエビデンスに基づいた情報についての講義を受けました。特に、第2部のエビデンスに基づいた情報についての講義では、現在大学院で学んでいることに通じる部分がたくさんありました。本当にその情報が正しいのかどうか吟味をすること、そして自分自身が主張したいことにはきちんとしたエビデンスが必要であるということを学びました。
また、今回のキックオフミーティングを通して、伝え方についても学びがありました。今まで、大学時代の原田ゼミでの活動の中で、実際に福島へ訪問した経験などから、正しい情報を発信するということの大切さを実感していました。今回、正しい情報を伝えることはもちろん、それを分かりやすく、多くの人に伝わるような伝え方をすることが大切だと感じました。放射線に限らず、現在のコロナ禍でも身の回りに多くの情報が溢れています。私は将来教員志望なので、そのような情報過多な時代の中で、まずはそれが本当に正しい情報なのか自分自身で判断すること、そして、それをどう子どもたちの心に残るように伝えていくか、伝わるような伝え方ということについて、これから考えていきたいと思います。

現在、「環境省新規プロジェクトキックオフミーティング」の動画や新聞記事等が一般公開されているので、ぜひご覧ください。

環境省YouTube

福島民友新聞

教育学研究科 1年 M.Y.