山口先生Vol.5:正直は一生の宝!

2017.01.13

「正直に言いなさい」、「ウソをついてはいけません」。皆さんも子供の頃、こうしたことばを一度は言われたことがあるのではないでしょうか。「正直は一生の宝」ということわざがあります。これは、“正直であれば周りの人から信用され、成功や幸福がもたらされるので、正直は、大切に守るべき美徳である”という意味です。「正直の頭に神宿る」ということわざも、同じように正直の大切さを説いたものです。新選組と深いかかわりをもち、白虎隊で有名な会津藩では、「およそ正直をもって本とせよ」が家訓を守る心構えとされ、6~9歳の子供たちの集団(什)のルールである「什の掟」―「ならぬことは、ならぬものです」という最後の一文で有名―にも、「嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ」という一条が含まれています。
“正直を美徳とし、それを大切にしなさい”という教えは、言うまでもなく、日本に限られたものではありません。たとえば、英語のことわざにも“Honesty is the best policy.”(正直は最善の策)がありますし、南アフリカで人種間の融和に尽力し、ノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラも“The first thing is to be honest with yourself.”(何よりもまず、自分に正直でありなさい。)との格言を残しています。
それゆえに私も、子供たちには「正直に言いなさい」、「ウソをついてはいけません」と言い続けてきました。しかし、長女が中学校に入学してから、ちょっと気になることが起きるようになりました。